オリゴ糖で妊婦や赤ちゃんの便秘解消|目安量や摂取方法をご紹介

記事の監修

この記事は管理栄養士の方に監修していただいています

管理栄養士

鶴田ようこ

調理師・管理栄養士。2つの資格を生かし食用油脂製造会社にて品質管理に従事。
菜種油、オリーブ油の品質に関する分析、衛生管理等を行う。
幼い頃から野菜作りの手伝いをしていたことから、季節の野菜料理が得意。

オリゴ糖

腸内環境を改善する食材として注目されているオリゴ糖は、妊婦や赤ちゃんの便秘解消にもおすすめ。砂糖よりも低カロリーで優しい甘みを持ったオリゴ糖は、お腹への作用も緩やかです。食事に簡単に加えられるオリゴ糖で、腸活を始めませんか?

オリゴ糖が妊婦や赤ちゃんにおすすめな理由

赤ちゃん

腸活におすすめの食材として挙げられるオリゴ糖。粉末や液体で販売されていますが、本来オリゴ糖は、はちみつやさつまいもなどの食品にも含まれている成分です。

そのオリゴ糖には、「腸内環境改善による便秘解消」や、「甘味料なのに虫歯になりにくい」といった効果効能があります。便秘に悩んでも薬の使用を避けたい妊婦さんや、甘いものを食べたいけど虫歯は避けたい赤ちゃんや子供に、オリゴ糖はぴったりなのです。

参考文献:「妊娠5~7ヶ月の妊婦における乳糖果糖オリゴ糖摂取期および非摂取期の腸内細菌叢の解析―T-RFLP法と培養法による検討―」

【妊婦】妊娠中・産後のオリゴ糖摂取のコツ

オリゴ糖摂取のコツ

お腹の赤ちゃんが大きくなると、腸が圧迫されて便秘になりがち。妊婦が飲める便秘薬もありますが、できる限り穏やかな作用の便秘対策をしたい時期です。

さらに妊娠中や産後は、体重が増えすぎるのも避けたいところ。
オリゴ糖のカロリーは、実は砂糖の1/2~3/4ほどです。
「甘いものは食べたいけど…」と悩みがちな産前産後に、オリゴ糖は最適と言えます。

妊婦におすすめなオリゴ糖摂取方法

オリゴ糖は食品のため、摂取するタイミングに制限はありません。食事やおやつに混ぜて食べるのが、一般的です。
一日の摂取推奨量は2~10gのため、砂糖をオリゴ糖に置き換えると丁度良いでしょう。

ヨーグルトにジャムがわりに入れたり、デカフェティーに入れてほっと一息ティータイムもおすすめです。

産後にもおすすめ!授乳中もオリゴ糖で腸内環境改善

無事出産を終えても、体力勝負の日々が続きます。
不規則な生活と、授乳による水分不足で便秘に悩まされる女性が多い時期です。
しっかり食べなきゃと思いつつも、きっちり品数豊富な食事を作る余裕はありません。

そんな時に簡単に取り入れられるのが、オリゴ糖。腸内の善玉菌を増やしてくれるオリゴ糖は、調理要らずの便利食材です。
「いつまで続くの…」とうんざりしてしまうのは、あなただけではありません。
慌ただしい産後は、最小限の労力で健康キープを目指しましょう!

オリゴ糖を含む食材については、こちらの記事もご参照ください。

オリゴ糖の効果

オリゴ糖の効果|種類やオリゴ糖を含む食品・便秘や糖質への作用とは
数ある「腸によい」と言われる食品の中でも、特に生活の中に手軽に取り入れやすいのが「オリゴ糖」。
今回は、「オリゴ糖が便秘に効くって本当?」「赤ちゃんでも食べられるの?」「ダイエットに使える?」といった、オリゴ糖についてのさまざまな疑問について調べました。
オリゴ糖の効果の記事を見る

【新生児】赤ちゃんとオリゴ糖

赤ちゃんとオリゴ糖

オリゴ糖は、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を効率よく増やしてくれます。
ビフィズス菌が増えると、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり、スムーズなお通じに繋がります。

新生児は、母乳やミルクからオリゴ糖を摂取することができます。
しかし、母乳やミルクから離乳食に移行する頃の赤ちゃんは、腸内環境が大きく変化します。
お通じの出が悪くなれば、すぐに対処してあげる必要があるのです。

母乳にオリゴ糖は含まれている

母乳には、オリゴ糖が含まれています。そのオリゴ糖を栄養として、新生児の腸内でビフィズス菌は増殖できるのです。
母乳は、赤ちゃんのお腹の成長も助けるのですね。

しかし、体調や仕事復帰などの関係で、粉ミルク育児を選択する方も多いでしょう。
実は粉ミルクにも、母乳同様のオリゴ糖が添加されています。ミルク育児を不安に思う必要は、全くありませんよ!

参考文献:「母乳栄養児においてビフィズス菌優勢な腸内フローラが形成される仕組みの一端を解明」

新生児の便秘対策にオリゴ糖と砂糖水どちらがおすすめ?

新生児が便秘気味になることは珍しくありません。
しかし、市販のオリゴ糖の摂取は、一般的に6か月以降が推奨されています。
そのため、新生児の便秘対策であれば、オリゴ糖よりも砂糖水がおすすめです。

オリゴ糖がビフィズス菌などの腸内細菌に働きかけるのに対し、砂糖水は浸透圧によって腸内に水分を引き込んでくれます。
結果的に便が軟らかくなり、排出しやすくなるのです。

赤ちゃんに与える砂糖水は、ほのかな甘みが伝わる5%濃度が最適。
1回あたり30~50mlの砂糖水が目安のため、白湯40mlだと砂糖2gが最適な比率です。

【幼児】乳児や幼児のオリゴ糖摂取のコツ

オリゴ糖摂取のコツ

6か月以降の赤ちゃんや幼児であれば、オリゴ糖を摂取可能です。
離乳食を通して色々な味に慣れるとはいえ、まだまだ濃い味には慣れさせたくないもの。
オリゴ糖は、ほんのり柔らかい甘みが特徴的。乳幼児にぴったりな甘味料と言えるのです。

離乳食に加えるオリゴ糖の目安量

オリゴ糖の種類にもよりますが、粉末タイプであれば最初は耳かき1杯(0.5~1g)程度から始めるのがおすすめです。
液体タイプであれば、ティースプーン1杯程度を推奨しているメーカーもあります。

いずれにせよ、与えすぎるとお腹が緩くなってしまうこともあります。
当日や翌日の赤ちゃんの便をチェックしながら、量を調節しましょう。

幼児期以降の子供の便秘にもオリゴ糖は使える!

幼児期以降の子供の便秘にも、オリゴ糖の効果はもちろん期待できます。
毎朝のヨーグルトにかけるもよし、お菓子作りに使うもよし。

優しい甘みを持つだけでなく、虫歯になりにくいオリゴ糖は、お菓子の美味しさを知った幼児には最適の甘味料です。

オリゴ糖を使ったお菓子レシピ:米粉クッキー

離乳食完了期以降に楽しめる、優しい甘みの米粉クッキーのレシピをご紹介します。大人も思わず手が伸びてしまう、素朴なクッキーです。
材料20枚分
調理時間60

米粉クッキー

 材料

米粉
110g
オリーブオイル
30g
オリゴ糖
40g
卵黄
1個分

 つくり方

1
オリーブオイルとオリゴ糖を混ぜる
2
卵黄を加えてさらに混ぜる
3
米粉を加えて、まとまるまで混ぜる
4
棒状にまとめて、ラップや袋に入れて冷凍庫で15分ほど休ませる
5
包丁でスライスして、オーブンの天板に並べる
6
170度のオーブンで20分焼く

型抜きをしたり、ちぎりながら指で成型したりもできます。最初から全て袋で済ませてしまえば、洗い物も少なくなりますよ!

妊婦や赤ちゃんにぴったりなオリゴ糖の選び方

選び方

市販品がたくさんあるオリゴ糖の中でも、妊婦や赤ちゃんにおすすめなのは、糖分無添加の製品。オリゴ糖は甘さが控え目なため、他の糖分が添加されている製品がたくさんあるのです。

また、市販されているオリゴ糖は、粉末タイプと液体タイプがあります。それぞれのメリットとデメリットを表にまとめました。

メリット デメリット
液体タイプ ・混ぜやすい ・オリゴ糖の比率が低い
・配合されているオリゴ糖の種類が少ない
粉末タイプ ・純度が高い
・複数のオリゴ糖が配合されていることが多い
・湿気ると固まってしまう

かわしま屋がご用意しているのは、糖分無添加、お腹に必要なビフィズス菌や乳酸菌を添加した「オリゴ糖 (粉末) 腸活シンバイオティクス」。
妊婦や赤ちゃんでも、安心してお使いいただけるオリゴ糖です。

かわしま屋「オリゴ糖 (粉末) 腸活シンバイオティクス」はこちら

●管理栄養士からのコメント

スーパーの砂糖売り場でオリゴ糖を見かけ、手に取ったことがある方は多いと思います。
オリゴ糖は大腸でビフィズス菌のエサとなり、整腸作用を促す役割があります。
オリゴ糖はカロリーも甘さも控えめで、砂糖と置き換えるだけでカロリーも低くなります。ただ甘さを求めると多量に使うことになり、せっかく低くなったカロリーも高くなってしまうので、量を考えて使うことをおすすめします。

砂糖の代わりとしてお料理にもお使いいただけますので、毎日の習慣にオリゴ糖を取り入れてみてはいかがですか。

ようこ

管理栄養士プロフィール

◎鶴田ようこ

調理師・管理栄養士。2つの資格を生かし食用油脂製造会社にて品質管理に従事。
菜種油、オリーブ油の品質に関する分析、衛生管理等を行う。
幼い頃から野菜作りの手伝いをしていたことから、季節の野菜料理が得意。

妊婦や赤ちゃんのオリゴ糖摂取に関するQ&A

粉末のオリゴ糖と液体のオリゴ糖は効果が異なりますか?
粉末でも液体でも、効果に大きな違いはありません。使い勝手や添加物によって選ぶのがおすすめです。
オリゴ糖には副作用はありますか?
オリゴ糖は薬ではないため、副作用はありません。しかし摂取量や体質によって、お腹が緩くなることがあります。少量から試し、自身にとっての適量を探すのがおすすめです。
オリゴ糖は何を基準に選べばいいですか?
妊婦や赤ちゃんにおすすめなのは、糖分無添加のオリゴ糖です。オリゴ糖本来の優しい甘みを楽しみながらの腸活を始めましょう。

オリゴ糖のおすすめ商品

かわしま屋おすすめの商品をご紹介いたします。



おすすめのプロバイオティクスの商品

「プレバイオティクス」であるオリゴ糖は「プロバイオティクス」と一緒に摂取することがおすすめです。かわしま屋で取り扱うおすすめの「プロバイオティクス」の商品はこちら。



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この記事を書いた人

パン作りと温泉をこよなく愛する2児の母。老後は伊豆で大きな犬と暮らすのが夢です。豆乳が好き、猫は苦手。