オリゴ糖は赤ちゃんに与えてもいい?|摂取方法・危険性・おすすめについても解説

腸内環境を改善する食材として注目されているオリゴ糖ですが、赤ちゃんも食べていいのかと疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、オリゴ糖は赤ちゃんでも食べられるのか、また、摂取方法や危険性、おすすめについても解説していきます。

結論、赤ちゃんにオリゴ糖を与えるときは、月齢によっては注意が必要です。以降、詳しく解説していきます。

記事の監修
管理栄養士
鶴田 ようこ
調理師・管理栄養士。2つの資格を生かし食用油脂製造会社にて品質管理に従事。菜種油、オリーブ油の品質に関する分析、衛生管理等を行う。幼い頃から野菜作りの手伝いをしていたことから、季節の野菜料理が得意。

管理栄養士:鶴田ようこ
もくじ

赤ちゃんにオリゴ糖を食べさせてもいい?

赤ちゃん

オリゴ糖は大豆や玉ねぎ、ごぼうといった一般的な食材に含まれているので、明確な対象年齢や摂取基準はありません。

しかし、新生児(生後6カ月未満)において、母乳や粉ミルクにオリゴ糖が含まれていることから、市販のオリゴ糖食品を与える必要はないと考えられます。

生後6カ月以降を目安に、オリゴ糖の摂取を考えるのがおすすめです。

赤ちゃんにオリゴ糖を与える方法と摂取量

オリゴ糖摂取のコツ

先ほど述べたように、生後6カ月以降の赤ちゃんにおいては、オリゴ糖の摂取を検討するのもおすすめです。

ここでは赤ちゃんにオリゴ糖を与えるときの方法と、摂取量の目安を解説していきます。

赤ちゃんにオリゴ糖を与える方法

赤ちゃんにオリゴ糖を与える方法として一般的なのは、粉ミルクに混ぜる方法と離乳食に混ぜる方法です。

離乳食にオリゴ糖を混ぜるときのおすすめな組み合わせは以下の通りです。

  • おかゆ:炊いたおかゆにオリゴ糖を混ぜる
  • ヨーグルト:無糖ヨーグルトにオリゴ糖を加える
  • さつまいもペースト:オリゴ糖と混ぜることで自然な甘みがプラスされる
  • スープ:野菜スープに少量加えて味をなじませる

以上の方法では、砂糖の代わりとして自然な甘さをプラスでき、腸内細菌のエサとなる働きが期待できます。

赤ちゃんのオリゴ糖の適切な摂取量

オリゴ糖の摂取量は、赤ちゃんの月齢や体調によって異なります。一般的な目安として、以下のように調整が推奨されています。

月齢1日の目安量ポイント
生後6か月未満0g母乳やミルクで十分栄養が摂れるため、市販のオリゴ糖は不要。
生後6か月~1歳未満0.5g(小さじ1/4程度)少量から始め、便の様子を見ながら調整。ミルクやおかゆに混ぜる。
1歳以上1g(小さじ1/2程度)離乳食と一緒に摂取すると消化しやすい。
※製品によっては推奨摂取量が異なるため、必ずパッケージの指示を確認してください。

赤ちゃんにオリゴ糖を与える際の注意点

オリゴ糖摂取の注意点

ここでは、赤ちゃんにオリゴ糖を与えるときの注意点について解説していきます。注意点は以下の2つです。

  • 適切な量を与える
  • 成分を確認する

オリゴ糖は赤ちゃんに適切な量を与える

赤ちゃんにオリゴ糖を与えるときは、少量からはじめ、与えすぎないように注意する必要があります。

与えすぎると、下痢を引き起こしたり、お腹が張ったりしてしまうので、赤ちゃんの体調や便の様子の確認を忘れないようにしましょう。

オリゴ糖食品に含まれる成分を確認する

オリゴ糖食品の中には、保存料や着色料といった添加物が入っているものもあります。

赤ちゃんに与えるときは、なるべく無添加のオリゴ糖食品を選ぶようにしましょう。

赤ちゃんに合ったオリゴ糖の選び方

赤ちゃんとオリゴ糖

ここでは、赤ちゃんに合ったオリゴ糖の選び方を解説していきます。オリゴ糖を選ぶときのポイントは3つです。

  • オリゴ糖の種類
  • 無添加の有無
  • 粉末タイプか液体タイプか

赤ちゃんに合ったオリゴ糖の種類を選ぶ

オリゴ糖には、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラフィノースなど、さまざまな種類があります。

これらは腸内のビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える働きが期待できます。

特に、ガラクトオリゴ糖は母乳にも含まれており、赤ちゃんに適しているとされているオリゴ糖です。

オリゴ糖は無添加のものを選ぶ

赤ちゃんに与えるオリゴ糖製品は、無添加であることが重要です。

保存料や着色料、人工甘味料などが含まれていない、純度の高いオリゴ糖を選びましょう。

用途に合わせて粉末か液体か選ぶ

オリゴ糖は粉末タイプと液体タイプがあります。

粉末タイプは離乳食やミルクに混ぜやすく、液体タイプは飲み物に溶けやすい特徴があります。

赤ちゃんの食事内容や好みに合わせて選ぶのがおすすめです。

赤ちゃんにおすすめなオリゴ糖



管理栄養士からのコメント

スーパーの砂糖売り場でオリゴ糖を見かけ、手に取ったことがある方は多いと思います。
オリゴ糖は大腸でビフィズス菌のエサとなり、整腸作用を促す役割があります。
オリゴ糖はカロリーも甘さも控えめで、砂糖と置き換えるだけでカロリーも低くなります。ただ甘さを求めると多量に使うことになり、せっかく低くなったカロリーも高くなってしまうので、量を考えて使うことをおすすめします。
砂糖の代わりとしてお料理にもお使いいただけますので、毎日の習慣にオリゴ糖を取り入れてみてはいかがですか。

管理栄養士:鶴田ようこ

管理栄養士プロフィール

鶴田 ようこ

調理師・管理栄養士。2つの資格を生かし食用油脂製造会社にて品質管理に従事。
菜種油、オリーブ油の品質に関する分析、衛生管理等を行う。
幼い頃から野菜作りの手伝いをしていたことから、季節の野菜料理が得意。

赤ちゃんとオリゴ糖についてのQ&A

オリゴ糖は何を基準に選べばいいですか?

赤ちゃんにおすすめなのは、糖分無添加のオリゴ糖です。オリゴ糖本来の優しい甘みを楽しみながらの腸活を始めましょう。

オリゴ糖を赤ちゃんにあげる場合、危険性はありますか?

赤ちゃんに与えすぎると下痢やお腹の張りを引き起こす可能性があります。少量ずつ与え、体調や便の状況をチェックを欠かさないようにしてください。

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この記事を書いた人

パン作りと温泉をこよなく愛する2児の母。老後は伊豆で大きな犬と暮らすのが夢です。豆乳が好き、猫は苦手。

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