酢酸菌の効果|健康と美容に良いとされる理由を詳しく解説
酢酸菌の効果
酢をつくるのに欠かせない酢酸菌ですが、健康をサポートし、結果的に美容にも効果があることも明らかになってきています。この記事では、酢酸菌の具体的な効果や、そもそも酢酸菌はどのようなものなのか詳しく解説します。
効果1.胃腸の働きを整える
酢酸菌には胃や腸の働きを促す作用があります。消化液の分泌や蠕動運動を促すため、便通改善の効果などが期待できるでしょう。
参考文献:厚生労働省「e-ヘルスネット」
効果2.飲酒時のアルコール濃度の低減
普段からお酒を飲んでいる成人男性を対象とした試験で、酢酸菌酵素を摂取すると、しない場合と比べて体内の血中アルコール濃度が有意に低下したというデータが存在します。 酢酸菌が酵素によってアルコールを分解するプロセスは、私たちの肝臓で行なわれるアルコール代謝のプロセスと同じ。 酢酸菌酵素を摂取することで、肝臓の負担を和らげる効果が期待できるでしょう。
参考文献:飲む前に飲む「助っ人」に新顔 酢酸菌酵素の実力|ヘルスUP|日経Gooday 30+
効果3.アレルギー症状を和らげる
酢酸菌は体のアレルギー反応を和らげる作用があります。例えば次のような症状に改善のきざしが確認されているようです。
- ・花粉による鼻のかゆみ
- ・ハウスダストによる鼻の違和感
- ・ダニによる皮膚の違和感
一定期間において継続して摂取をすることで効果が認められた場合もあるようなので、酢酸菌は適量を継続して摂ることをおすすめします。
参考:酢酸菌(Gluconacetobacter hansenii GK—1)は健常者の鼻の不快感を軽減する―無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験 Oral Administration of Lipopolysaccharide of Acetic Acid Bacteria Protects Pollen Allergy in a Murine Model
効果4.体脂肪の増加を防ぐ
酢酸菌にはダイエット効果が期待できます。酢酸菌の脂肪の合成を抑制する作用によって、体脂肪の増加を防ぐことができるのです。
参考文献:日本栄養・食糧学会誌「酢酸の生理機能性」
有機ミック酢 1000g|6種のイタリア産無ろ過にごり果実酢ブレンド -かわしま屋-_t1
イタリア産の有機、無濾過のフルーツビネガー6種類をブレンド。酢酸菌が生きている希釈タイプのお酢ドリンクです。砂糖・香料・保存料不使用、100%お酢だけなので安心して飲んでいただくことができます。
1278 円(税抜)
そもそも酢酸菌とは?
酢酸菌とは、アルコールをお酢に変化させる細菌(微生物)の総称であり、乳酸菌や納豆菌と同じ、食用の発酵菌の仲間です。 酢酸菌は空気中や果物、花など自然界のさまざまな場所に存在しています。 お酢をつくるのに必要不可欠であることから、英語では「Mother of vinegar(お酢の母)」とも呼ばれている酢酸菌。実はさまざまな働きをしているのです。
酢酸菌の働き
酢酸菌の働きは、次に示す2つの酵素でアルコールを酢酸へと変換することです。
- アルコール脱水素酵素
- アルデヒド脱水素酵素
これらの酵素は酢酸菌酵素とも呼ばれ、協力し合うことでお酢をつくりだしています。
酢酸発酵のメカニズム
酢酸菌のアルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素酵素によって、アルコールを酢酸へと変換させることで酢酸発酵が進みます。酢酸発酵が進むにつれて食品の酸性度が上がるので、菌を寄せ付けず腐りにくくなります。 酢酸菌が作る強い酸性状態を利用している食品は、ピクルスや漬物など、どれも保存性の高いものばかりです。
酢酸菌の種類
酢酸菌は主にアセトバクター属とグルコナセトバクター属に分けられます。 アセトバクター属の酢酸菌は、エタノールを酸化酵素によって酢酸に変化させる力があります。純米酢やワインビネガーなどの食酢のほとんどは、この属の酢酸菌によってつくられます。アセトバクター属の中には、ココナッツ水などを発酵させてナタデココをつくるナタ菌も含まれています。 一方、グルコナセトバクター属の酢酸菌は、アセトバクター属と同様にエタノールを酢酸に変える能力と、一部の糖を酸化して糖酸に変える力をもっています。この属の酢酸菌は、米や大豆などを原料とした黒酢や甘酢などをつくるのに用いられています。
酢酸菌と乳酸菌の違い
酢酸菌と乳酸菌は、ともに食用の発酵菌ですが異なる特徴をもっています。 酢酸菌は、アルコールを酢酸に変える働きがあり、お酢をつくるのに欠かせない細菌です。酢酸菌は好気性で、液体の表面に膜を作って成長します。 乳酸菌は、糖を乳酸に変える細菌で、ヨーグルトやチーズなどの乳製品や、漬物や味噌などの発酵食品の製造に関与しています。乳酸菌は嫌気性で、液体の中や固形物の表面で成長します。
酢酸菌の効果的な摂り方
酢酸菌が花粉症などのアレルギーに効果を発揮するのは、マクロファージという白血球の1種を活性化しているためです。 このマクロファージをさらに活性化させるためには、乳酸菌を併用するとよいことが分かっています。 酢酸菌と乳酸菌を併用することにより、乳酸菌単体よりも倍以上のマクロファージが活性化されることも確認されています。 私たちの身の回りに存在する発酵菌は大きく分けてグラム陽性菌とグラム陰性菌の2種類。酢酸菌はグラム陰性菌に、乳酸菌はグラム陽性菌にそれぞれ分類されます。 タイプの違う2つの菌を摂取することで相乗効果が生まれ、マクロファージが活性化されているのかもしれません。 なお、グラム陽性菌に分類される発酵菌は、乳酸菌のほかにもビフィズス菌や納豆菌が挙げられますが、グラム陰性菌で安心して口にできるのは酢酸菌だけだと言われています。
参考文献:酢酸菌(Gluconacetobacter hansenii GK—1)のTLR4反応性と乳酸菌との抗アレルギー相乗効果
酢酸菌を摂るときの注意点
多くの健康効果が期待できる酢酸菌ですが、ただ摂取すればいいという訳ではありません。摂るときに注意するべき点もチェックしておきましょう。
一度に大量に摂取しない
酢酸菌は、適量を摂取する分には安全ですが、一度に大量に摂取してしまうと、胃や食道の粘膜にダメージを与え炎症を引き起こす恐れがあります。お酢を原液で飲むのも危険なので控えてください。
インスリンが分泌される
酢酸菌には、血糖値を下げる効果がありますが、同時にインスリンの分泌も促します。そのため、糖尿病の方は血糖値の変化に注意しましょう。また、糖尿病の薬と一緒に摂取する場合は医師に相談してください。
摂取したアルコールの影響をなくす働きはない
酢酸菌には、アルコールを分解する働きがありますが、これは肝臓への負担を軽減するという意味であり、酢酸菌を摂っても摂取したアルコールの濃度は変わりません。
免疫機能を大きく活性化させる働きはない
酢酸菌には、免疫機能を向上させる効果がありますが、それは免疫細胞のバランスを整えるという意味であり、免疫機能に強く働きかけ活性化させるということではありません。自己免疫疾患がある方や免疫抑制剤を服用している方は、医師に相談したうえで酢酸菌を摂るのが望ましいです。
酢酸菌入りのお酢商品
有機ミック酢 1000g|6種のイタリア産無ろ過にごり果実酢ブレンド -かわしま屋-_t1
イタリア産の有機、無濾過のフルーツビネガー6種類をブレンド。酢酸菌が生きている希釈タイプのお酢ドリンクです。砂糖・香料・保存料不使用、100%お酢だけなので安心して飲んでいただくことができます。
1278 円(税抜)
イタリア産 有機にごり リンゴ酢 1000g(1000ml)| 無添加・無ろ過・発酵助剤不使用のアップルサイダービネガー -かわしま屋-_t1
リンゴ作りに最適な気候で名高いイタリア最北のトレンティーノ地方で有機栽培された最高品質のリンゴのみを用いて発酵させた、ほのかな甘みとまろやかな深みが理想的です。添加物を一切加えていない、本物のリンゴ酢をお楽しみください。
1000 円(税抜)
酢酸菌のQ&A
- 酢酸菌には、どのような健康効果がありますか?
-
酢酸菌には、胃腸の働きを整える、血糖値や血圧を下げる、コレステロールや中性脂肪を減らす、免疫力を高める、アレルギー症状の緩和といった健康効果があります。
- 酢酸菌には、ダイエット効果がありますか?
-
酢酸菌は、ダイエットに効果があると言われています。その理由としては、酢酸菌が生成する酢酸には、脂肪の分解や燃焼を促進する作用があるためです。また、酢酸菌が含まれる食品には、食物繊維や乳酸菌などの食べ物が多く満腹感を得やすい、ビタミンB群やクエン酸などの栄養素が豊富で代謝を高めるといった作用が期待できます。
- 酢酸菌を摂りすぎると副作用がありますか?
-
酢酸菌を摂りすぎると、胃や歯に負担がかかったり、アレルギー反応を起こしたりする可能性があります。特に、胃が弱い人や歯が弱い人は注意が必要です。酢酸菌をお酢ドリンクで摂る場合は、1日あたり大さじ1~2杯(15~20ml)を目安に薄めて飲むようにしましょう。