酢酸菌を含む食品と自宅での作り方を紹介



酢酸菌の効果効能とは

健康と美容を意識する人たちの間で話題のキーワードの1つが「発酵食品」。その中でもひそかに注目を集めているのが酢酸菌です。
「酢酸菌はどんな食品に含まれているのか」「酢酸菌は作れるのか」など、酢酸菌の気になる情報をまとめて解説します。

もくじ

酢酸菌を含む食品

酢酸菌を含む食品(食べ物)

1.にごり酢

酢酸菌を含む、もっとも代表的な食品といえるのが「にごり酢」。
酢酸菌で発酵させて製造する醸造酢のうち、製造過程で酢酸菌をろ過せずに仕上げたお酢をにごり酢と呼びます。

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2.コンブチャ(紅茶キノコ)

コンブチャ(紅茶キノコ)とは、紅茶や緑茶に糖を加え、酢酸菌などを入れて発酵させたもの。
多くの健康効果があるとして、アメリカでは2015年ごろにセレブを中心に大流行し、その後、健康志向の人たちの間で定着した発酵飲料です。このコンブチャにも酢酸菌が含まれています。

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3.ナタデココ

ナタデココにも酢酸菌が含まれています。ナタデココは、ココナッツミルクをアルコール発酵させた後に、酢酸菌の一種である「ナタ菌」を加えてつくられます。

4.カスピ海ヨーグルト

一般的なヨーグルトはサーモフィラス菌とブルガリカス菌という乳酸菌の発酵によってつくられます。それに対して、カスピ海ヨーグルトは酢酸菌(アセトバクター菌)と乳酸菌(クレモリス菌)が発酵に関与しています。

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酢酸菌の作り方

種酢(酢酸菌)の作り方

酢酸菌の作り方

手に入りやすいリンゴを使った酢酸菌の作り方です。酢酸菌が存在するブドウなどの果物を使っても構いません。酢酸菌が活発に活動しやすい夏の時期なら、3~5日程度で酢酸菌の膜が張り始め、3週間ほどで完成します。
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調理時間 21 d

材料
  

  • 純米酒 100 ml
  • 100 ml
  • 米酢(穀物酢など、食酢であれば可) 100 ml
  • リンゴ 50 g

作り方
 

  • 使う瓶をアルコールなどで殺菌消毒します。
  • ガラス瓶などの容器に純米酒、水、米酢を入れてよく混ぜます。
  • リンゴを皮ごと薄切りにし、容器の中に加えて全体を混ぜます。種も入れて問題ありません。
  • 容器の上部を「さらし」(ペーパータオルでも代用可)で覆い、輪ゴムで留めてフタをします。
    ※酢酸発酵には酸素が必要なため、瓶のフタは少しスキマが開くようにして乗せましょう
  • 早ければ3~5日程度で酢酸菌の膜が張り始めます。膜が壊れないように、混ぜずにそっとしておきます。
  • 3週間ほど経ったら味見をし、十分に酸っぱければリンゴを取り出して完成です。
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酢酸菌は買えるの?

酢酸菌自体が単体で販売されていることはないようです。 またスーパーに並ぶ大半のお酢には酢酸菌は含まれていません。 というのも、お酢を透明にして見栄えや品質を一定にするとの理由から、商品化する際に酢酸菌はろ過して捨てられてしまうケースがほとんどだからです。 しかし最近では、酢酸菌のもつ健康効果に注目が集まり、酢酸菌をろ過せずにあえて残したにごり酢の商品が少しずつ増えてきました。

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「酢酸菌」についてのQ&A

酢酸菌とは何ですか?
酢酸菌とは、アルコールを酢酸に変える細菌の総称です。酢酸菌は食用の発酵菌の一つで、空気中に浮遊しているほか、梅・ぶどうなどの果実や、柿・りんごの皮、花やはちみつなどに存在しています。
酢酸菌はどのような食材に含まれますか?
酢酸菌は、食酢やナタデココなどの発酵食品に含まれています。食酢は、ワインや日本酒などのアルコール飲料に酢酸菌が作用してできます。また、ナタデココは、ココナッツ水にグルコースとナタ菌と呼ばれる酢酸菌を加えて発酵させてつくられます。ほかにも、コンブチャ(紅茶キノコ)やカスピ海ヨーグルトなどにも酢酸菌が含まれます。
酢酸菌はワインや日本酒に含まれますか?
酢酸菌はワインや日本酒に含まれることがあります。ワインや日本酒は、ぶどうや米などに含まれる糖分を酵母によって発酵させ、アルコールを生成することでつくられますが、その過程で空気中の酢酸菌が混入する場合があるためです。酢酸菌は、ワインや日本酒に含まれるアルコールを酢酸に変えてしまうので、それを防ぐためには低温殺菌などの処理が必要です。

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この記事を書いた人

パン作りと温泉をこよなく愛する2児の母。老後は伊豆で大きな犬と暮らすのが夢です。豆乳が好き、猫は苦手。