冬至の食べ物とは?「ん」のつく食材が良い理由とおすすめ料理5選

「冬至に食べる食材って?どんな理由で食べるの?」と疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。寒さの厳しい冬至に食べる伝統的な食べ物には、健康や幸運を願う昔からの知恵が込められています。

この記事では、冬至の代表的な食べ物や「ん」のつく食材が縁起が良いとされる理由、そして冬至にぴったりの体が温まるレシピをわかりやすく解説します。

今年の冬至には、伝統的な食べ物を食卓に取り入れながら、家族みんなで過ごしてみてはいかがでしょうか。

もくじ

冬至の代表的な食べ物とは

冬至には「ん」のつく食べ物を食べる習慣がありますが、具体的にどのような食材があるのでしょうか。ここでは、冬至に欠かせない代表的な食べ物をご紹介します。

冬の七種

冬至の代表的な食材として「冬の七種」があります。

  • なんきん(南瓜、かぼちゃ)
  • れんこん(蓮根)
  • ぎんなん(銀杏)
  • にんじん(人参)
  • きんかん(金柑)
  • かんてん(寒天)
  • うんどん(饂飩、うどん)

地域や時代によって多少の違いはありますが、いずれも「ん」を2つ含む点が共通しています。

また、冬の七種には、冬至の時期が旬である食材が多く含まれています。寒さが厳しい季節に必要な栄養が摂れるうえに、「運」を呼び込む縁起担ぎとして受け継がれてきました。

小豆

小豆は中国の冬至では代表的な食材として知られています。古くから赤い色は厄除けになると信じられており、冬至に小豆を食べて邪気を払い、無病息災を願う習慣が生まれました。日本ではかぼちゃと一緒に煮る「いとこ煮」が有名で、冬至の定番料理として親しまれています。

小豆はたんぱく質・食物繊維・鉄・ビタミンB群に加え、ポリフェノールも含む栄養豊富な食材です。甘煮やぜんざい、粥にしても体が温まり、行事食としても重宝されます。

参考:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

こんにゃく

こんにゃくも冬至に食べられる伝統的な食材です。

「ん」がつく縁起の良さと食物繊維が豊富なため、地域によっては冬至に「砂おろし(体の内側を掃除する)」の意味を込めて食べる風習があります。冬至にこんにゃくを食べて体を清め、新しい運気を迎える準備をすると考えられてきました。

甘辛く煮たり、田楽にしたりと、幅広く楽しめる点も魅力です。

参考:辻調理師専門学校 こんにゃくは体の砂払い

なぜ冬至に「ん」のつく食べ物が良いのか

冬至の代表的な食べ物には、「ん」のつく食材が多くありますが、その理由を知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは、冬至に「ん」のつく食べ物を食べる理由について紹介します。

「運」を呼び込むための縁起担ぎ

冬至に「ん」のつく食べ物を食べるのは、縁起担ぎのためです。

冬至は、一年で最も昼が短く、太陽の力が最も弱まる冬至は、陰の気が極まる日とされてきました。この日を境に太陽の力が再び強くなっていくため、運気が上昇する転換点と考えられていたのです。

「ん」の音は「運(うん)」に通じるため、「ん」が2つ入る食べ物を食べて、運気を呼び込もうとしたのが始まりです。

冬の栄養補給としての知恵

冬至に「ん」のつく食べ物を食べるのは、縁起の良さだけではなく、冬の栄養補給としての人々の知恵が込められています。

特にかぼちゃは、ビタミンAやカロテンが豊富で、厳しい冬を乗り越えるのに役立つ貴重な緑黄色野菜です。保存性が非常に高く、夏に収穫したものを冬まで保存できるため、冬に栄養が不足しがちだった昔の人にとって非常に価値のある食材でした。

また、人参や蓮根といった根菜類も同様です。これらは体を温める効果があり、保存が利くため、冬の貴重な栄養源となっていました。

このように、「ん」のつく冬の七種は、厳しい冬を健康に過ごすための知恵として受け継がれてきたのです。

参考:独立行政法人農畜産業振興機構 かぼちゃ
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

冬至の食べ物を使ったおすすめの料理5選

ここでは、冬至の食材を使った体が温まる料理を5つご紹介します。どれも簡単に作れて、冬至の食卓を彩る縁起の良い料理ばかりです。

  • 冬至かぼちゃ(いとこ煮)
  • さつまいもと小豆のいとこ煮
  • こんにゃくの甘辛煮
  • レンコンのきんぴら
  • けんちんうどん

それぞれ詳しく見ていきましょう

冬至かぼちゃ(いとこ煮)

かぼちゃと小豆を一緒に煮込んだ「いとこ煮」は、冬至の代表的な料理です。

かぼちゃで運を呼び込み、小豆の赤色が邪気を払うとされています。かぼちゃのビタミンAと小豆のたんぱく質で栄養バランスも抜群。ほっこりとした優しい甘さが体を芯から温めてくれる、冬至に欠かせない一品です。

冬至にぴったりなかぼちゃ料理のレシピは、こちらの記事でまとめてご紹介しています。

さつまいもと小豆のいとこ煮

小豆とさつまいものいとこ煮

さつまいもと小豆を優しい甘さで煮込んだいとこ煮。

食物繊維やビタミンCが豊富なさつまいもと、たんぱく質たっぷりの小豆の組み合わせで、冬の寒さに負けない体づくりをサポートします。素朴な味わいが心も体も温めてくれる、冬至の食卓にふさわしい料理です。

こんにゃくの甘辛煮

低カロリーながら食物繊維が豊富なこんにゃくを、甘辛いタレでしっかり味付けした一品。冬至に体を清め、新たな運気を迎える準備をする意味も込められています。ご飯のお供にも、お弁当のおかずにもぴったりです。

レンコンとニンジンのきんぴら

人参と蓮根を使ったきんぴらは、手軽に作れる縁起の良い料理です。

シャキシャキとした食感と甘辛い味付けで食欲をそそり、根菜の力で体を芯から温めてくれます。作り置きもできるので、冬至の献立に加えやすい一品です。

けんちんうどん

温かいうどんに、人参、蓮根、里芋などの根菜をたっぷり入れたけんちん汁を合わせた、冬至にぴったりの料理。

一杯で複数の「ん」のつく食材を摂ることができ、運盛りな一品です。体の芯から温まり、栄養もしっかり摂れる、寒い冬至の日に食べたい心温まる料理です。

冬至は「ん」のつく食べ物を楽しもう

冬至に「ん」のつく食材を食べる習慣は、運気を呼び込む縁起担ぎと、冬を健康に過ごすための栄養補給という、先人の知恵が込められた日本の伝統文化です。

現代では1年中さまざまな食材が手に入りますが、冬至に「ん」のつく食べ物を食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。かぼちゃのいとこ煮、きんぴら、けんちんうどんなど、冬至ならではの料理を家族で楽しみながら、新しい運気を迎える準備をしましょう。

冬至の食べ物に関するQ&A

なぜ冬至に「ん」のつく食べ物を食べるのですか?

「ん」が「運」に通じるとして、運を呼び込む縁起を担ぐためです。旬であるなど、冬の栄養補給に役立つ食材が多いのも理由です。

「冬の七種」は必ず7つ全部そろえる必要がありますか?

必須ではありません。食卓や好みに合わせて、できる範囲で取り入れれば十分です。うどんや煮物に数種類を合わせるだけでも“運盛り”になります。

地域によって「冬至の七種」が違うのはなぜですか?

もともと家庭料理・年中行事として根づいたため、手に入りやすい食材や地域の好みに合わせて変化してきました。しかし、基本として「ん」が2つ入る食材を大切にする点は共通しています

小豆はなぜ冬至に食べるのですか?

赤い色に厄よけの意味があるとされ、邪気を払って無病息災を願う習わしが伝わっているためです。日本ではかぼちゃと煮る「いとこ煮」が定番です。

こんにゃくを冬至に食べる意味は何ですか?

「砂おろし」といって体の中をきれいにする願いを込めて食べる風習があります。食物繊維が豊富な点が魅力で、煮物はもちろん、甘辛煮や田楽で食べるのもおすすめです。

冬至におすすめの簡単メニューは何ですか?

冬の七種を使ったメニューがおすすめです。本文のレシピとリンクをご参照ください。

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この記事を書いた人

農業と栄養について学んだ知識を活かし、食や暮らしに関する記事を執筆中。趣味は家庭菜園とお菓子作り。子どものために作ったおやつを、つい自分が食べすぎてしまうのが最近の悩みです。

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