ピクルスの作り方|基本からアレンジレシピまで一挙に紹介
彩りもよく簡単に作れる「ピクルス」。あと一品欲しいときや野菜不足を補いたいとき、お弁当の彩りを加えたいときなど、様々な場面で活躍するとても便利な常備菜です。色々な野菜とお酢を使うことで違った味わいが楽しめるので、自分好みのピクルスを見つける楽しさもあります。
今回はそんなピクルスの基本のレシピからアレンジレシピ、人気レシピまで一挙に紹介していきます。美味しいピクルスの作り方を知りたい方や、手軽に野菜不足を補いたい方はぜひ参考にしてくださいね。
基本のピクルスの作り方
【基本の】きゅうりのピクルス
材料
- きゅうり 1 本
- ★酢 150 cc
- ★砂糖 大さじ 3
- ★酒 50 cc
- ローリエ 1 枚
- ディル 適量
作り方
- 保存瓶を煮沸消毒をしておきます。
- きゅうりは軽く塩もみをし、大きな物は幅1/2~1/3、縦は4等分に切ります。
- 切ったきゅうりを瓶に入れ、ディル、ローリエも入れます。
- ★を一煮立ちさせ、きゅうりを入れた瓶に注ぎます。
- 1日漬けて完成です。
コツ・ポイント
ちょっとひと手間「板ずり」
下ごしらえとして「板ずり」を行うことできゅうりの表面にあるボツボツがなめらかになり、舌触りが良くなります。
また、塩には水分を保持する働きがあり、きゅうりの余分な水分が出ることでしなやかさも生まれます。
基本レシピ「きゅうりのピクルス」は様々な料理に使える
きゅうりのピクルスは様々な料理に活用できる万能アイテムです。
そのまま食べてももちろん美味しいですが、サンドイッチに入れたり、刻んでホットドックに挟んだり、タルタルソースに活用したりと、他の料理や食材と合わせることでより美味しさが引き立ちます。
たまねぎのピクルス
材料
- たまねぎ 1 個
- ★リンゴ酢 150 cc
- ★砂糖 大さじ 5
- ★塩 小さじ 1/2
作り方
- 保存瓶を煮沸消毒をしておきます。
- たまねぎをスライスします。
- スライスしたたまねぎを瓶に入れます。
- ★を一煮立ちさせ、たまねぎを入れた瓶に注ぎます。
- 1日漬けて完成です。
コツ・ポイント
リンゴ酢を使うことでさっぱりフルーティーに!
たまねぎのピクルスでは穀物酢ではなく、りんごを原料に作られるリンゴ酢を使用しています。
リンゴ酢はさっぱりとしたフルーティーさが特徴で、穀物酢とは違った味わいが楽しめます。
スライスすることで付け合わせに最適
たまねぎはくし切りやひと口大に切るのではなく、スライスすることでお肉料理や魚料理の付け合わせとして活用しやすくなります。
また、ピクルス液も浸透しやすくなるので、比較的短時間で食べることができます。
キャベツのピクルス
材料
- キャベツ 300 g
- ローリエ 1 枚
- ★酢 80 cc
- ★水 80 cc
- ★砂糖 大さじ 3
- ★塩 小さじ 1と1/2
作り方
- 保存瓶を煮沸消毒をしておきます。
- キャベツは一口大に切り、塩(分量外)を振って混ぜ、10分ほど置きます。
- キャベツの水気を切り、さらに1時間ほど置きます。
- キャベツを手で絞って水気を切りながら瓶に入れます。ローリエも入れてください。
- ★を一煮立ちさせ、キャベツを入れた瓶に注ぎます。
- 1日漬けて完成です。
コツ・ポイント
ちょっとひと手間「塩もみ」
ちょっとひと手間でキャベツを塩もみすることで余分な水分が抜けてピクルス液を吸収しやすくなります。
また、塩もみを行うことで色味が綺麗に仕上がるので、欠かさず行うようにしましょう。
カレーの付け合わせにピッタリ
カレーの付け合わせの定番である福神漬けのように使える「キャベツのピクルス」。
爽やかな酸味がカレーと相性抜群です。
不足しがちな食物繊維もたっぷりと摂れるのでおすすめですよ。
パプリカのピクルス
材料
- パプリカ 2 個
- ★水 200 cc
- ★柿酢 60 cc
- ★砂糖 大さじ 3
- ★塩 小さじ 1/2
作り方
- 保存瓶を煮沸消毒をしておきます。
- パプリカを縦に12等分に切ります。
- 切ったパプリカを瓶に入れます。
- ★を一煮立ちさせ、パプリカを入れた瓶に注ぎます。
- 1日漬けて完成です。
コツ・ポイント
柿酢でフルーツ感アップ!
柿酢は柿を原料に作られたお酢で、芳醇な香りとやわらかい味わいが特徴。
柿酢で作るピクルスはフルーツ感覚で食べられるので、野菜が苦手なお子様にもおすすめです。
ラディッシュのピクルス
材料
- ラディッシュ 5 個
- ★酢 150 cc
- ★砂糖 大さじ 3
- ★酒 50 cc
- ローリエ 1 枚
- ディル 適量
作り方
- 保存瓶を煮沸消毒をしておきます。
- ラディッシュの葉と根を切り落とし、大きな物は縦半分に切ります。
- ラディッシュを瓶に入れ、ディル、ローリエも入れます。
- ★を一煮立ちさせ、ラディッシュを入れた瓶に注ぎます。
- 1日漬けて完成です。
コツ・ポイント
料理が映える鮮やかさ
ラディッシュのピクルスは漬けることで色素が溶けだしピンク色の華やかな色合いになります。
付け合わせやお弁当に加えることで、彩綺麗に仕上げることができます。
ミニトマトのピクルス
材料
- ミニトマト 10 個
- ★水 200 cc
- ★リンゴ酢 60 cc
- ★砂糖 大さじ 3
- ★塩 小さじ 1/2
作り方
- 保存瓶を煮沸消毒をしておきます。
- 沸騰したお湯にミニトマトを15秒ほど入れ、氷水に入れて皮をむきます。
- 皮をむいたミニトマトを瓶に入れます。
- ★を一煮立ちさせ、ミニトマトを入れた瓶に注ぎます。
- 1日漬けて完成です。
コツ・ポイント
ちょっとひと手間「皮むき」
ちょっとひと手間でトマトの皮をむくことで舌触りなめらかになり、デザート感覚で食べることができます。
さらに、米酢ではなくリンゴ酢で作ることでフルーティーさが際立ち、より食べやすさがアップします。
お好みで砂糖の代わりにはちみつを使用するのもおすすめですよ。
大根の赤梅酢ピクルス
材料
- 大根 1/4 本
- ★梅酢 大さじ 3
- ★はちみつ 大さじ 3
作り方
- 保存瓶を煮沸消毒をしておきます。
- 大根を5㎝ほどに切って皮をむき、短冊切りにします。
- 切った大根を瓶に入れます。
- ボウルに★を入れ、よく混ぜます。
- 大根を入れた瓶に、4を入れます。
- 1時間ほど漬け、大根がピンク色に染まったら完成です。
梅酢で華やかなピンク色に!
梅を原料にして作られる梅酢を使った「大根のピクルス」。
梅酢のピクルス液が大根に染み込み、華やかなピンク色に仕上がります。
また、使用した梅酢は赤しそを漬け込んだ「赤梅酢」なので、赤しその爽やかな香りも楽しめます。
人参とたまねぎの黒酢ピクルス
材料
- にんじん 1/2 本
- たまねぎ 1/2 個
- ★黒酢 150 ㏄
- ★砂糖 大さじ 2
- ★しょうゆ 小さじ 1
作り方
- 瓶は煮沸消毒をしておきます。
- 人参とたまねぎを瓶に入れます。
- 鍋に★を入れ一煮立ちさせ、人参とたまねぎを入れた瓶に注ぎます。
- 1日漬けたら完成です。
- 1週間ぐらいで食べきるようにしてください。
醤油で和風な味わいに
ピクルスはスパイスやハーブを活用することが多く、洋風なイメージがあります。
しかし、意外にも和風な醤油やだしとの相性もよく、いつものピクルスとは違った味わいが楽しめます。
また、黒酢を使用することでコクと深みが生まれ、素材の味も際立ちます。
お酢の種類で変わるピクルスの味わい!
ピクルスを漬けるお酢にはたくさんの種類があります。
ここではお酢の種類によって変わる味わいやおすすめの野菜を紹介していきます。
酢の種類 | 特徴 | 味わい | おすすめの野菜 |
---|---|---|---|
米酢 | 米を原料にした定番の酢 | さっぱりとした酸味 | きゅうり 人参 ラディッシュ |
リンゴ酢 | りんごを原料にたアメリカでは最も一般的なお酢 | フルーティーでまろやかな酸味 | ミニトマト たまねぎ |
柿酢 | 柿をアルコール発酵させて作ったお酢 | フルーティーでまろやかな酸味 | パプリカ |
黒酢 | 玄米を原料にした米酢 | 特有の香りとコク | 人参 たまねぎ |
梅酢 | 梅の実を塩漬けにした時に出る液体 | 優しい香りと酸味 | 大根 |
ピクルスは酢の種類によって大きく味が変わってきます。
定番の米酢や黒酢で作る場合はしっかりとした酸味に合う、きゅうりや人参などがおすすめです。
トマトやパプリカなど、フルーティーさも感じられる野菜には、同様にフルーティーさを持ち合わせているリンゴ酢や柿酢、梅酢といったものがおすすめです。
水分を吸収しやすい野菜には色のある梅酢(赤梅酢)などを活用することで、華やかな色合いに仕上げることができます。
ピクルスにおすすめな季節ごとの野菜
どんな野菜もピクルス液に漬けることで簡単に美味しいピクルスを作ることができますが、栄養も豊富で味も良い旬の野菜を使うのが特におすすめです。
ここではピクルスにおすすめな季節ごとの野菜を紹介します。
ピクルスにおすすめな春の野菜
春に旬を迎えるピクルスにおすすめな野菜は、キャベツやセロリなどです。
キャベツとセロリにはさっぱりとした米酢が良く合い、スパイスとして唐辛子や鷹の爪、胡椒などの辛味のあるものを加えるのもおすすめです。
ピクルスにおすすめな夏の野菜
夏に旬を迎えるピクルスにおすすめな野菜は、きゅうりやトマト、パプリカ、みょうがなどです。
暑さで食欲不振になりやすい夏こそ、ピクルスがおすすめ。
シンプルに米酢や黒酢を活用してあっさりと食べるのもいいですが、トマトやパプリカなどのフルーティーな野菜と同様にフルーティーなリンゴ酢や柿酢、梅酢などを合わせるのも通な食べ方です。
ピクルスにおすすめな秋と冬の野菜
秋と冬に旬を迎えるピクルスにおすすめな野菜は、大根やラディッシュ、人参、れんこん、ごぼう、カリフラワーなどです。
冬に食べたくなる煮込み料理やスープの付け合わせとして活用するのがおすすめ。
料理の付け合わせに使う際は、シンプルな米酢や黒酢などで作ることで料理の味を邪魔せずに美味しさをアップさせることができます。
ピクルスを使ったアレンジレシピ
そのままでも美味しいピクルスですが、ひと手間加えることでさらに美味しく仕上がります。
ここではピクルスを使ったアレンジレシピを紹介していきます。
ピクルス自体にしっかりと味がついているので凝ったメニューも簡単に作れますよ。
きゅうりのピクルスのタルタルソース
材料
- たまねぎ 1/2 個
- 卵 1 個
- マヨネーズ 適量
- キュウリのピクルス 適量
作り方
- 玉ねぎをみじん切りにし、水にさらします。
- しばらく置いたら、ざるに上げて水をよく切ります。
- 卵をゆでてゆで卵にします。
- ゆで卵ときゅうりのぬか漬けをみじん切りにします。
- みじん切りにした玉ねぎ、ゆで卵、きゅうりのピクルスを混ぜ合わせます。
- 様子を見ながらマヨネーズを加えていき、好みの硬さになったら完成です。
ピクルス入り「ホットドッグ」
材料
- ホットドッグ用のパン 2 個
- ソーセージ 2 本
- バター 適量
- たまねぎのピクルス 適量
- キャベツのピクルス 適量
- ケチャップ 適量
- マスタード 適量
作り方
- ホットドッグ用のパンに切り込みを入れます。
- パンの内側にバターを塗ります。
- たまねぎのピクルス、キャベツのピクルスを液から出して水を切っておきます。
- ソーセージをフライパンで炒めます。
- パンにたまねぎのピクルス、キャベツのピクルス、ソーセージを挟みます。
- お好みで、ケチャップやマスタードをかけます。
乳酸発酵のピクルス
お酢に漬けるピクルスの他に、野菜が持つ乳酸菌で発酵させて作るピクルスがあります。
欧米のお漬物のようなもので、野菜を塩水に漬けておくだけで酸味のあるピクルスができあがります。
およそ1週間程度でしっかりと酸味がでてきて食べごろになります。
最初の5日間は毎日1回、蓋を開けてガス抜きを行うようにしてください。
乳酸発酵のピクルス
材料
- きゅうりや人参などの野菜 600 g
- 水 600 cc
- 塩 36 g
作り方
- 保存瓶を煮沸消毒をしておきます。
- 野菜を食べやすい大きさに切り、瓶に入れます。
- 塩を入れて水をそそぎ、 蓋をします。この際、野菜が塩水から出ないようにしてください。
- 2~3日で発酵が始まり、1週間ほどで酸味がでてきたら完成です。
コツ・ポイント
レシピで使用したお酢のご紹介
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佐賀県産 純柿酢 無濾過にごり酢・1年間発酵・熟成させた酢 (富有柿100%)-1000ml - 【送料無料】 かわしま屋
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