【中鎖脂肪酸とは?】MCTの効果や使い方をご紹介
中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)と聞いてもあまり親しみはありませんが、MCTオイルやココナッツオイルと聞くとピンとくる方も多いのでは?
この記事では「中鎖脂肪酸ってなに?」「中鎖脂肪酸は何がいいの?」などの疑問にお応えし、分かりやすく解説します。
毎日の健康ケアにお役立ていただければ幸いです。
中鎖脂肪酸(mctオイル)とは…
脂肪を構成している要素は脂肪酸と呼ばれていて、いくつか種類に分類されています。
そのひとつに中鎖脂肪酸があります。
中鎖脂肪酸は英語でMedium Chain Triglycerideといい、頭文字だけで略してMCT(エムシーティー)と呼ばれています。
また、中鎖脂肪酸100%で作られた油のことをMCTオイルといいます。
中鎖脂肪酸が含まれている食品
中鎖脂肪酸=MCTは、パームフルーツやココナッツなどヤシ科の植物に含まれる成分です。
また牛乳や母乳にも含まれています。
中鎖脂肪酸(mctオイル)の 効果
中鎖脂肪酸だけでできているMCTオイルは、一般的な食用油に比べると早く消化され、脂肪として蓄積しにくく、すぐにエネルギーになりやすい利点があります。
古くから医療現場で用いられているほか、現在では運動やトレーニング中の栄養補給、糖尿病などの生活習慣病予防、ダイエット中の栄養補給などで幅広く利用されています。
中鎖脂肪酸(MCTオイル)の様々な効果
ダイエット効果
MCTオイルには、エネルギーとしてすばやく利用される性質があり、長鎖脂肪酸の油と比較して体重や胴囲の減少に効果があるという報告があります。(※1)
糖質を制限し、良質な脂肪を摂ってエネルギー回路をケトン体(脂肪をエネルギーにする)に変えることによって痩せるとして「糖質制限」「ケトジェニック」「バターコーヒー」など高脂質なダイエットが注目されています。
持久力アップ効果
MCTオイルは身体の疲労のパラメーターである乳酸の蓄積を減らすのに役立つことがわかっています。運動の前にMCTオイルを摂取することで糖質の代わりに脂肪を利用しやすくなるとも考えられており、持久力を必要とするスポーツではエネルギー量を増やすはたらきも期待できそうです。
認知症に対する効果
MCTは一般的な油(長鎖脂肪酸)と比較して、体のエネルギー源のひとつである「ケトン体」を10倍以上多く作り出すことが分かっています。このケトン体は、ブドウ糖をうまく利用できなくなった認知症の脳のエネルギー源として活躍します。
脳細胞を長く生かすことにつながるといわれています。
軽度から中程度の認知症でMCTの投与が症状を改善したという報告もあり、今後の治療への応用が期待されています。
Lauric Acid Stimulates Ketone Body Production in the KT-5 Astrocyte Cell Line
中鎖脂肪酸(MCTオイル)のデメリット
中鎖脂肪酸(mctオイル)を摂取することに危険性や副作用はあるのでしょうか?
デメリットがあるならメリットと共に確認しておきたいですよね。
何でも「摂り過ぎる」ことによって副作用はあるので2つご紹介します。
副作用1 腹痛や下痢、便秘
1日100gを超えて中鎖脂肪酸(mctオイル)を過剰に摂取した場合、人によっては腹痛や下痢を引き起こしてしまう報告がされています。(※2)
副作用2 胃痛や吐き気
腹痛と同じく大量に摂取した場合に胃に負担を感じる方も少数いるようです。ケトン体の上昇が原因とされています。上昇は一過性のものなので、糖質を同時にとることで抑えたとの報告もあります。(※3)
※2).※3)中鎖脂肪酸の栄養学的研究
ともあれ、中鎖脂肪酸(mctオイル)は正しい摂取量では様々な健康効果を得られる優れものなので、用途を守り正しく摂取しましょう。
中鎖脂肪酸(MCTオイル)の使い方
毎日の食事で中鎖脂肪酸を無理なく摂取する食品として、ココナッツオイルもありますが、
ここでは中鎖脂肪酸100%でできているMCTオイルの使い方をご紹介します。
無味無臭の油なので、飲み物や料理にも抵抗なく使えます。
MCTオイルの味は?
同じ中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルと異なり、MCTオイルは無味無臭です。使用感もさっぱりとしています。
慣れないと油を食べる感覚に違和感を感じる方の少なくないと思いますので、少量から試されると無理なく続けられると思います。
MCTオイル 1日の摂取量の目安
1回あたり=小さじ1~大さじ1
1日あたり(g)=体重(kg)÷2
中鎖脂肪酸(MCT)についてのQ&A
- MCTオイルを摂りすぎるとどうなりますか?
-
お腹が緩くなったり、腹痛、吐き気などの症状になる場合があります。他の油と同様に摂りすぎは肥満につながります。
- MCTオイルは便秘に効果がありますか?
-
MCTオイルは腸を弱酸性に保つはたらきがあるとされています。結果として悪玉菌の活動を抑え、便通を良くする可能性があります。
- 中鎖脂肪酸が含まれている食品は?
-
パームフルーツやココナッツなどヤシ科の植物に含まれています。動物性では牛乳に含まれています。また母乳にも含まれている天然成分です。
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