味噌に含まれる栄養と効果とは?知っておきたい健康のこと
日本人の食生活に欠かすことができない「味噌」。
味噌汁をはじめ、煮込み料理や炒め物など幅広い料理に活用されています。
今回はそんな味噌に含まれる栄養と効果、そして知っておきたい健康について解説していきます。
味噌が体にいいと言われる理由は?味噌にはどんな栄養が含まれている?など、気になる疑問にお答えしていきます。
味噌にはどんな栄養が含まれる?
たんぱく質
味噌の原料となる「大豆」には、植物性たんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は本来、消化吸収に時間のかかる成分ですが、味噌に含まれるたんぱく質は酵素の力でアミノ酸に分解されているため消化吸収が早いという特徴があります。
食物繊維
味噌に豊富に含まれている食物繊維には、腸内環境を整えて便通を改善する働きや善玉菌を増やす働き、コレステロールの吸収を抑える働きなどがあります。
ビタミンB群
味噌に含まれるビタミンB群には、糖質や脂質、たんぱく質の代謝に関与し、エネルギーを生み出したり、肌や爪、髪の毛といった体の維持をしたりする働きがあります。
ビタミンB群は不足することで疲労感や皮膚の炎症等を引き起こす可能性があるので、味噌を活用して積極的に摂るようにしましょう。
ビタミンE
ビタミンEは強力な抗酸化作用を持つことが知られており、体内の酸化を防ぐほか、細胞膜を健康に保つ働きや悪玉コレステロールの抑制などの働きがあります。
酵素
味噌作りで活用する麹には、たんぱく質分解酵素やでんぷん分解酵素といった様々な酵素を生成する働きがあります。
酵素は体のあらゆる反応に関与しており、触媒としての役割をになっています。
サポニン
大豆に含まれる大豆サポニンには抗酸化作用があります。この抗酸化作用により、活性酸素を除去して酸化を防ぐ働きや
イソフラボン
大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は、女性ホルモンである「エストロゲン」と似た働きを持つことが知られています。
大豆イソフラボンには肌の弾力の向上やシワの減少といった美肌効果が期待できます。
レシチン
味噌に含まれるレシチンは、細胞の代謝を促進する働きや交感神経の緊張を緩和する働きが知られています。
褐色色素
味噌には褐色色素であるメラノイジンが含まれており、優れた抗酸化作用を持つことが知られています。
味噌の健康に良い効果とは?
味噌は様々な研究で健康に良い効果が報告されています。
そこで、ここではそんな味噌の健康効果を一挙に紹介していきます。
糖尿病予防
味噌の褐色色素(メラノイジン)に食後血糖値の緩和作用があることがわかりました。
色の濃い味噌ほどその傾向が強かったそうです。
膵臓機能を促進させて、血糖値を下げる可能性も示唆されています。
コレステロール値の抑制
大豆に含まれる成分「サポニン」に血中コレステロールの低下を促す作用があることがわかっています。
味噌に加工された後も作用するので、味噌にはコテステロール値を抑制する作用があると言えるでしょう。
老化の抑制
老化や疾病の原因の一つ、「活性酸素」。
「サポニン」にはこれらの活性酸素を消去し、疾病のリスクを下げる作用が報告されています。
骨粗鬆症予防
大豆の栄養成分で有名なイソフラボンは女性ホルモンに作用し、骨密度の低くなる骨粗鬆症の予防に期待がされています。
がん予防
味噌が持つ抗酸化作用がガンなどに効果があると研究結果で明らかになりました。
特に胃ガンに対しての効果が顕著で、胃潰瘍などにも効果的とされています。
味噌の塩分は体に悪い?
「味噌の塩分は体に悪い」「味噌は血圧を高める」と、多くの方が考えています。
しかし、最近では味噌に含まれる塩分は通常の塩分とは違った働きをし、健康に良い影響をもたらすという研究結果も報告されています。
ラットを活用して行った血圧と味噌に関する実験では、普通餌(塩分濃度0.3%)と味噌餌(塩分濃度2.3%)を与えたラットの血圧上昇に差異は見られず、味噌の塩分は普通の塩分よりも血圧上昇に関与しにくいと考えられます。
また、同様にラットを活用した胃がんと味噌の実験では、発がん物質と共に食塩餌あるいは味噌餌を与えたところ、発がん物質と食塩餌では胃がんが多く発生するが発がん性物質と味噌餌では発生率が低く発生してもがんが小さかったと報告しています。
すなわち、味噌に含まれている塩分は通常の食塩とは異なっており、健康において通常の食塩よりも優れていると考えられます。
味噌のQ&A
- 味噌は体にいい?
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味噌にはたんぱく質や食物繊維、ビタミンなど、豊富な栄養が含まれています。味噌に含まれる栄養には体を健康に保つのに欠かせないビタミンEや大豆サポニンといった抗酸化作用を持つ栄養が豊富なのも特徴です。
- 味噌を食べるメリットは?
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味噌を食べるメリットは、肥満予防や免疫力の向上、老化の予防などがあります。
- 味噌の塩分は体に悪い?
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味噌に含まれる塩分は1杯あたり1.5g程度です。
体に影響を与えるほどの塩分を含んでいないため、そこまで気にする必要がないと考えられます。
味噌で健康な毎日を!
今回は味噌の栄養や効果、健康について解説しました。
味噌は日本人が慣れ親しんだ調味料であり、食卓に欠かすことができないもの。
美味しいだけでなく健康における様々なメリットもあるため、積極的に食べるようにするのがおすすめです。
健康的な食生活を送りたい!そんな方はぜひ活用していきましょう。
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