柚子胡椒を使ったレシピ|柚子胡椒のおいしさの秘密や作り方も詳しく解説

柚子の香りに唐辛子のシャープな辛味が重なり合う、日本生まれの調味料「柚子胡椒」。
でも、「使い方がわからない…」「買ったけれど使いきれなくて…」
そんな思いをしていませんか?
この記事ではそんな悩みを解決できる柚子胡椒を使ったレシピをご紹介しています。
また、柚子胡椒について詳しく解説、作り方も紹介しているので、柚子胡椒をより身近な調味料として活用していただけるようになります。
柚子胡椒とは

柚子胡椒とは、ミカン科の柑橘ユズの果実(果皮)と唐辛子、塩で作られる日本の調味料です。
発祥は大分県日田群天瀬町(現在の日田市)。大分県をはじめとする九州北部では一般的な調味料として使われています。
九州の一部では唐辛子のことを胡椒と呼ぶ地域があるそうで、名前の「胡椒」とは唐辛子のことを指しています。
英語版Wikipediaでも”Yuzukoshō”と表記されており、海外でも「ユズコショウ」と呼ばれるようです。
九州では鍋料理、味噌汁、刺身、そうめんなどの薬味として使われるという柚子胡椒。
「刺身にも?!」とちょっと驚きますが、爽やかな香りと熟成された唐辛子の辛み、旨みが混ざりあい、さまざまな料理で薬味以上の役割を担っています。
青唐辛子と未熟なユズを使った緑色の柚子胡椒が一般的ですが、赤唐辛子と完熟した黄色いユズを使った赤い柚子胡椒も市販されています。
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柚子胡椒を使ったおすすめレシピ
夏はさわやかに、冬はホットに食欲を刺激する柚子胡椒。
薬味として添えるだけではなく調味料として料理に使い、柚子胡椒の魅力を堪能できるレシピをご紹介します。

鶏むね肉の柚子こしょう焼き
材料
- 鶏むね肉(1枚) 300 g
- 柚子こしょう 小さじ 1/2
- 酒 大さじ 1
- こめ油またはサラダ油 大さじ 1
作り方
- 鶏むね肉はそぎ切りにする。
- 酒と柚子こしょうを鶏むね肉に揉み込み10分置く。
- フライパンに油を熱し、鶏むね肉を皮目から中火で焼く。
- 両面こんがりと焼き完成。

柚子こしょうマヨネーズ
材料
- 柚子こしょう 1/2 小さじ
- マヨネーズ 2 大さじ
作り方
- 器に柚子こしょうとマヨネーズを入れて混ぜる。
- お好みの野菜やお肉などに付けてお召し上がりください。
動画
コツ・ポイント

柚子こしょうマヨネーズで作るサンドイッチ
材料
- 食パン10枚切り 4 枚
- 柚子こしょうマヨネーズ 1 小さじ
- きゅうり 1/2 本
- ハム 2 枚
- ゆで卵 1 個
作り方
- きゅうりを斜めスライスにする。
- ゆで卵を細かく刻む。
- 柚子こしょうマヨネーズを2枚のパンの片面に塗る。
- 1枚のパンにきゅうりとハムを乗せる。
- もう1枚のパンにきゅうりとゆで卵を乗せる。
- 残りパンをそれぞれのパンに乗せて半分に切ったら完成。

柚子こしょうドレッシング
材料
- 柚子こしょう 小さじ 1
- オリーブオイルまたはえごま油 大さじ 2
- お酢 小さじ 1
作り方
- ボウルに柚子胡椒を入れ、オリーブオイルまたはえごま油で溶きます。
- 酢を入れながら、とろりとした状態になるまでよく混ぜてできあがりです。

柚子こしょう万能ダレ
材料
- 柚子こしょう 1/2 小さじ
- 酢 1 大さじ
- しょう油 2 大さじ
- オリーブオイル 2 大さじ
作り方
- 柚子こしょうを少量の酢で溶かす。
- 残りの材料を加えて混ぜたら完成。
動画

柚子こしょう味噌
材料
- 柚子こしょう 1/2 小さじ
- 味噌 2 小さじ
- みりん 1 小さじ
作り方
- 味噌と柚子こしょうをよく混ぜ合わせる。
- お好みの野菜やお肉などに付けてお召し上がりください。
動画

柚子こしょう納豆ご飯
材料
- 納豆 1 パック
- 柚子こしょう 1/4 小さじ
- 酢 1 小さじ
- きざみネギ(お好みで)
- 白ごま(お好みで)
作り方
- 納豆に柚子こしょうと酢を入れてよく混ぜる。
- ご飯にのせて、お好みで白ゴマ・きざみネギを乗せて完成。

きのこと柚子こしょうのパスタ
材料
- パスタ 200 g
- キノコ(しめじ、エリンギ、マッシュルーム、しいたけなど) 300 g
- にんにく 1 片
- 海苔(細切り) 1 枚分
- バター 大さじ 1
- しょうゆ 大さじ 1
- 柚子こしょう 小さじ 1/2
- 塩 少々
作り方
- 鍋にお湯をわかし、塩(分量外)を入れてパスタを茹で始めます。
- 柚子胡椒は醤油に溶いておきます。
- キノコは石突をとって一口大に切り、にんにくはみじん切りにしておきます。
- フライパンに油(分量外)をしき、にんにくで香りを出します。
- 香りがでたらにんにくを取り出し、キノコを入れて香りが立つまで炒めます。
- 柚子胡椒を溶いたしょうゆ、バターを加え、そこにパスタのゆで汁少々を加えてフライパンをゆすり、乳化させます。
- ソースに茹であがったパスタを入れて和え、塩で味を調えます。
- 器に盛って海苔をたっぷりとかけたらできあがりです。
柚子胡椒のおいしさの秘密

柚子と唐辛子、塩というシンプルな材料で作られている柚子胡椒。「それなのにどうしてこんな奥深さと旨みとを感じられるの?」と不思議に思ったことはありませんか?
辛いというイメージの強い唐辛子ですが、実は旨味成分のグルタミン酸が豊富に含まれています。
成分量は品種によって大きく異なりますが、ある在来種の唐辛子は緑色でもアスパラガス、赤色になるとトマトに匹敵するほどのグルタミン酸を含んでいることが分かっています。
青柚子胡椒と赤柚子胡椒、どっちを使う?
青柚子胡椒 | 赤柚子胡椒 |
---|---|
青いユズと青唐辛子で作られた柚子胡椒。フレッシュでシャープな味わい。 | 完熟ユズと赤唐辛子で作られた柚子胡椒。マイルドでコクのある味わい。 |
柚子胡椒といえば青いものが定番ですが、黄色いユズと赤唐辛子で作られた赤柚子胡椒も香り高く、旨みも強いと人気です。
赤い色もうつくしく、料理の彩りになります。
柚子胡椒の塩分とカロリー

柚子胡椒に含まれる食塩量は、小さじ1杯(6g)で1.5g(文部科学省「食品成分データベース」を元に計算)。
味噌の約2倍と考えるとかなり塩分は高めです。
実際には柚子胡椒をそれほどたくさん使うことはないでしょうし、少量の使用であればむしろその辛みや香味で味を引き締め、塩分量の少ないメニューに満足感を与えてくれることもあります。
塩分量を気にする方は、柚子胡椒をうまく使って健康に役立ててください。
カロリーは49kcal/100g、小さじ1杯で約3kcalと低カロリー。もともと大量に使うものでもないので、それほど気にすることはなさそうです。
- 柚子胡椒の成分
- 柚子胡椒の原材料・成分は商品によってまちまち。
- 基本的にはユズ、唐辛子、塩のみで作られていますが、チューブ入りのものなど、一部の商品には増粘剤などの添加物が含まれていることもあります。気になる方は原材料をチェックして購入してください。
- 成分としては新陳代謝を活発にするカプサイシンや抗酸化作用をもつビタミンCを多く含みます。唐辛子とユズにはどちらも血流改善効果があるといわれているため、柚子胡椒にも冷え性の改善効果などが期待できそうです。
柚子胡椒の作り方
作り方を知ると、柚子胡椒のことをもっとよく理解することができ、料理の幅も広がります。

手作り柚子胡椒
材料
- 青い柚子の皮 80 g
- 青唐辛子(種・ワタを除く) 80 g
- 塩(柚子皮・唐辛子の分量の20%) 16 g
- 【道具】
- おろし金
- 包丁
- ゴム手袋
- ミキサー
- 容器(煮沸消毒したもの)
作り方
- ユズは皮の傷んだ部分を取り除き、おろし金で青い部分のみすりおろします。
- ゴム手袋をはめ、唐辛子のヘタをとって縦半分に切り、種・ワタを取り除きます。唐辛子は刺激が強いため、この作業をしている間は絶対に顔に触れたり、目をこすったりしないように気をつけてください。
- 唐辛子を包丁で刻み、ミキサーにかけてなめらかにします。ミキサーがうまく回らない場合は、ユズの搾り汁を少々加えます。
- 1と3、食塩をよく混ぜ、清潔な容器に詰めてできあがりです。
コツ・ポイント
- ☆熟成させると味がなじみ、おいしくなります。
- ☆保存は冷蔵庫もしくは冷凍庫で。冷凍庫に入れてもカチカチには凍らないので、取り出してすぐに使えます。
柚子胡椒の使い方・アイデア8選
まだまだあります、柚子胡椒の使い方。
手の込んだ料理ではなくても色々なものに合わせることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
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1.鍋×柚子胡椒 柚子胡椒といえば鍋。 一匙入れるだけで肉の臭みを消し、さっぱりとした味と香りが広がります。 特に鶏肉の鍋によく合い、豆乳や酒粕などクリーミーなテイストの鍋にもおすすめです。 鍋そのものに溶き入れて加熱するよりも、火を止めたあとや器に取り分けたあとに入れるほうがフレッシュな香りが楽しめます。 |
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2.パスタ×柚子胡椒 ピリリと辛い柚子胡椒で和風のペペロンチーノ。にんにくだけでもOKですが、海苔やえのきだけ、しょうゆなど和風の食材ともよく合います。 チーズやバター、生クリームなどの乳製品と合わせるのもおすすめです。 バターと明太子で作る明太子パスタは和風パスタの定番ですが、バターと柚子胡椒の組み合わせもクセになる味わいですよ。 |
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3.肉×柚子胡椒 柚子胡椒は「つけるだけ」で料理をスパイシー&食欲をそそる味に変化させる魔法のアイテム。特に肉との相性は最高です。 焼き鳥などにそのままつけたり、「鳥わさ」のように和えるのに使ってもいいですね。 ジューシーで脂の多いお肉は特にさっぱりといただきたいもの。焼き肉のつけだれやステーキソースに柚子胡椒を入れるのもよさそうです。 |
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4.ドレッシング×柚子胡椒 ユズの果皮を使って作られた柚子胡椒、ユズ果汁と相性が良いことはいうまでもありません。 ユズポン酢に溶き入れて好みの油と混ぜればあっという間に柚子胡椒ドレッシングのできあがり。オリーブオイルとも相性が良いので、オリーブオイルを使ったドレッシングにほんの少し加えるのもおすすめです。 |
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5.主食×柚子胡椒 ピリリとした辛みをもつ柚子胡椒は、お米や小麦のもつやさしい甘みを引き立てます。おにぎりやサンドイッチなどに塗るといつもとは違った風味に。 特におすすめしたいのが「柚子胡椒トースト」です。バターやオリーブオイルと柚子胡椒、しらすや小エビ、チーズなどの旨み素材を合わせて焼くだけの簡単レシピ。和風のピザなどにもぴったりですよ。 |
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6.おつまみ×柚子胡椒 ピリッとスパイシーな柚子胡椒はビールや日本酒、焼酎、ハイボールなどのお酒とも好相性。 キノコやきゅうり、キャベツなどの和え物に使えば簡単おつまみの完成です。 また、唐揚げなど料理の下味をつけるのに使ったり、かた焼きそばの餡に入れたりするとパンチのきいた味わいになり、お酒もすすみます。 |
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7.洋風×柚子胡椒 柚子胡椒は海外での反応も上々です。 肉や魚をグリルする前のマリネ液として使ったり、ガーリックシュリンプや魚のソテーなどにソースとして使ったり。 チリソースなどと同様にスパイシーな調味料として受け容れられています。 マヨネーズに加えてディップとして使うアイデアは、日本でもすぐに真似できそうですね。 |
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8.エスニック×柚子胡椒 エスニック料理のレシピに「レモングラス」「バイマックルー」など柑橘系の香りのハーブが登場して「そんなの常備してない…」となること、ありますよね。 柚子胡椒はそんな時にも使えるアイテム! グリーンカレーやトムヤムクンなどに一匙入れると、驚くほどエスニック風味にマッチします。 ラーメンやチャーハンにパクチーなどの香草と一緒に使うのもおすすめです! |
柚子胡椒についてのQ&A
- 柚子胡椒の賞味期限はどれくらい?
- 柚子胡椒の賞味期限は、塩分濃度によるため商品によって異なります。多くは製造後1年程度のようです。
- 柚子胡椒はどのように保存するのがいいですか。
- 直射日光を避けて常温で保存し、開封後は冷蔵庫で保存します。
おすすめは冷凍保存。冷凍しても固く凍ることはないのですぐに使え、風味も長持ちします。
- 柚子胡椒を料理に使うタイミングは?
- 加熱しすぎると香りが飛んでしまうので、加熱料理の場合は仕上げのタイミングで入れるのがおすすめです。
- 青柚子胡椒に赤いものが混じっていたけれど…?
- 原材料の青唐辛子の中に赤みのある唐辛子が混じっていると、できあがった柚子胡椒に赤いものが混じることがあります。その場合は食べても問題はありません。
- 柚子胡椒の代用品として使えそうなものは?
- ユズが手に入れば、その場ですりおろして一味唐辛子・塩と混ぜれば近い風味になります。ユズがない場合は難しいですが、海外ではライムなどで代用することもあるようです。
おすすめの柚子胡椒
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