亜麻仁油に危険性や副作用はある?摂取しない方が良い人もご紹介
記事の監修
管理栄養士
安藤
老人保健施設の管理栄養士を経て、健康を維持するためには若いうちからの食生活の大切さを実感。2016年フリーランスとして活動を開始。レシピ開発や栄養指導、料理教室、食に関するコラムの執筆などを行っている。
亜麻仁油は健康に良いとされていますが、危険性や副作用もある食品です。
使い方を誤ると健康に悪影響を及ぼす危険性もあります。摂取する人によっては、深刻な副作用を引き起こす可能性もあるでしょう。
ですが危険性をただし理解すれば、亜麻仁油は健康効果が期待できる食品です。
この記事では、亜麻仁油に潜む危険性や副作用を詳しく解説し、摂取を避けた方が良い人の特徴についても触れていきます。
亜麻仁油を安心して生活に取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
有機アマニ油 (亜麻仁油)カナダ産 450ml(430g)|現代人に必要なオメガ3を加熱調理でも摂取できる|-かわしま屋-_t1
特別製法により加熱調理を実現。低温圧搾で高濃度オメガ3を含有した、オーガニックのカナダ産のアマニ油。最後まで鮮度が落ちにくい遮光性のあるフレッシュボトル。
2130 円(税抜)
亜麻仁油は危険?副作用はある?
亜麻仁油は健康に良い食品ですが、適切に使用しないと副作用や健康被害を引き起こす可能性があります。亜麻仁油を摂取する際は、適切な使い方を心がけると良いでしょう。
亜麻仁油の危険性について以下の視点から解説します。
- 生の亜麻仁の毒性
- 過剰摂取が引き起こす健康被害
- 亜麻仁油は酸化しやすい油
それぞれ見ていきましょう。
生の亜麻仁の毒性
生の亜麻仁には毒性があります。亜麻仁の種子には「リナマリン」という天然のシアン化合物が含まれているからです。しかし亜麻仁油には、リナマリンによる毒性はありません。
リナマリンは体内で分解されるとシアン化水素を生成します。シアン化水素は神経や細胞に有害で、大量に摂取すると健康を害するので危険です。
しかし加熱処理や適切な加工を行えば、亜麻仁の毒性はほぼなくなります。適切に管理された市販の亜麻仁油であれば、毒性を気にする必要はありません。
過剰摂取が引き起こす健康被害
亜麻仁油を過剰に摂取すると、健康被害を引き起こす可能性があります。理由は以下の3つです。
- 血が止まりにくくなる
- おなかに負担をかける
- 脂肪の取り過ぎになる
亜麻仁油の血液をサラサラにする作用が強まり過ぎると、健康状態や特定の場面では不都合があります。特に血栓を予防して血液をサラサラにする薬を服用している場合や、大きな手術を控えている場合は注意が必要です。
また過剰摂取になるとカロリー過多になり、胃腸への負担も大きくなるでしょう。亜麻仁油は1日小さじ1杯の摂取がおすすめです。
参考:文部科学省「「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書」
亜麻仁油は酸化しやすい油
酸化した油には、過酸化脂質という有害物質が含まれます。特に亜麻仁油には酸化しやすいオメガ3脂肪酸が豊富に含まれているので、注意が必要です。
酸化した亜麻仁油による、健康への悪影響は以下の通りです。
- 細胞が傷つく
- 血管の病気につながる
- 体内の炎症が増える
酸化した油は栄養価が低下し、本来期待できる健康効果が失われます。亜麻仁油の酸化を完全に防ぐのは困難です。亜麻仁油は酸化に強いパッケージの商品を選び、なるべく早く使い切ると良いでしょう。
亜麻仁油を早めに使い切るには亜麻仁油のレシピを活用して、毎日の食事に取り入れるのがおすすめです。
かわしま屋では独自製法により酸化に強い亜麻仁油を搾油し、酸化に強い遮光パッケージで販売しています。亜麻仁油の酸化による身体への影響が心配な方は、ぜひお試しください。
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亜麻仁油を摂取しない方が良い人
亜麻仁油は健康に良い効果がある一方で、一部の人は摂取を控えたほうが良い場合があります。
- 血液サラサラの薬を服用している人
- 妊娠している人
- アレルギーがある人
それぞれ見ていきましょう。
血液サラサラの薬を服用している人
血液をサラサラにする薬を服用している人は、亜麻仁油の摂取に注意が必要です。亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸は、血液を固まりにくくする作用があります。
血液が固まりにくくなる作用は、血栓を予防する薬と重複する効果です。軽いケガや内出血が治りにくくなるだけでなく、手術中や手術後の出血リスクが増える可能性があります。
福岡県薬剤師会からの発信によると、抗凝血剤や抗血小板薬との併用に注意が必要です。また外科手術の2週間前から、亜麻仁油の摂取を控えるよう促しています。
血液をサラサラにする薬を飲んでいる人は、亜麻仁油の摂取を控えるか、事前に医師に相談するのがおすすめです。健康を守るために、自分の体質や服用中の薬についてよく理解して、安全に亜麻仁油を摂取しましょう。
参考:公益社団法人 福岡県薬剤師会 亜麻仁(アマニ)油は医薬品の作用に影響するか?(一般)
妊娠している人
妊娠中の人は亜麻仁油の摂取を控えるのがおすすめです。亜麻仁油にはホルモンに似た働きをする成分が含まれています。この成分が妊娠中のホルモンバランスに影響を与える可能性があります。
亜麻仁に含まれるリグナンは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンのような作用を持つことがあります。妊娠中のホルモン変化に悪影響を与える可能性があるため、慎重に摂取すると良いでしょう。
また海外では亜麻仁油の摂取が妊娠後期に早産のリスクを高める可能性が示されています。妊娠中期から後期に亜麻仁油を摂取した女性は、早産のリスクが4倍に増加することが報告されました。
ただし日本の研究では、妊娠中の亜麻仁油の摂取を推奨するものもあります。妊娠中のオメガ3系脂肪酸摂取量が多いと、出産後の虐待が減るという報告があるからです。
妊娠中の亜麻仁油の摂取に関しては諸説あります。また正確な因果関係はわかっていません。妊娠中に亜麻仁油の摂取を検討する際は医師に相談してみるのがおすすめです。
胃腸の弱い人
胃腸が弱い人は多量の亜麻仁油を摂取すると、体調を崩す可能性があります。
亜麻仁油は酸化しやすく、消化に負担がかかる場合があるからです。特に脂質の摂取量に敏感な人は、胃腸の不調を引き起こしやすくなります。
亜麻仁油が腸を刺激し、下痢や腹痛の原因になることもあるでしょう。そのため胃腸が弱い人は、亜麻仁油の摂取量に気をつける必要があります。
亜麻仁油は少量から摂取し始め、自分に合った量を見つけるのが良いでしょう。体調に不安がある場合は、医師に相談するのがおすすめです。
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亜麻仁油の危険性に関するQ&A
管理栄養士プロフィール
安藤
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老人保健施設の管理栄養士を経て、健康を維持するためには若いうちからの食生活の大切さを実感。
2016年フリーランスとして活動を開始。レシピ開発や栄養指導、料理教室、食に関するコラムの執筆などを行っている。
また「食を見直すならまずは毎日使う調味料から」をコンセプトに地元愛知県三河のみりんや味噌などの伝統的な調味料の素晴らしさを伝えるセミナーなども開催。
食や栄養に関すること全般ですが特に
・調味料について(みりん、味噌や醤油などの製法やどんなものを選ぶと良いかなど)
・体に優しいスイーツの選び方、作り方
・ダイエットレシピの考案
・時短レシピの考案を得意としています。