• ある、りんご園の一年 -時雨出版-【送料無料】*メール便での発送*

ある、りんご園の一年 -時雨出版-【送料無料】*メール便での発送*

『ある、りんご園の一年』は、「奇跡のリンゴ」で知られる、青森県弘前市のリンゴ農家・木村秋則氏の次女である江利氏が撮り続けた膨大な写真および、畑と家族の記録として綴られた文章から生まれたフォトエッセイです。
販売価格 3,080円(税込)
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「奇跡のリンゴ」の畑と家族を綴ったフォトエッセイ



商品写真


時雨出版から6年ぶりに出版された本書は、「奇跡のリンゴ」で知られる、青森県弘前市のリンゴ農家、木村秋則さんとその妻・美千子さんの姿を、次女である木村江利さんが10年間にわたり撮影・執筆した膨大な写真と記録から綴られたフォトエッセイです。
『ある、りんご園の一年』は、1ページ1ページとめくっていくたびに心がほどけていき、癒される、といった不思議な力を持ち、幸福感のようなものを感じられるでしょう。



奇跡のリンゴの「始まりの物語」



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木村秋則さんは、世界で初めて無農薬・無肥料でのりんご栽培に成功した農家として知られています。そのりんごはやがて「奇跡のりんご」とも呼ばれ、本や映画にもなりました。
しかし、本書を読むと、「奇跡のりんご」の物語は成功物語ではなく、むしろ「始まりの物語」であったことが痛切に伝わってきます。自然栽培のりんごを作ることはできても、農業として成立させることが非常に難しいことに変わりはなく、本当に精神的にも経済的にもギリギリのところで、りんご作りに取り組まれている状況がひしひしと伝わります。

温暖化をはじめとする異常気象により、畑に住む虫も急激に変わっており、2023年からはより悲惨な状況になっているという、農家がまっさきに受ける厳しい事実も伝えています。江利さんの文章には「沈黙の春が本当にきた」という言葉もあり、読んでいてせつなく、胸が締め付けられます。




木村江利さんにしか撮れなかった家族と畑の姿



商品写真


次女の木村江利さんは、無謀だと言われながらも長い年月をかけてりんごの自然栽培の道を切り開いてきた父母の姿をずっとそばで見続けてきました。
「ある、りんご園の一年」に収録されている写真は、江利さんが2015年からiPhoneで撮影し始めた約10年の記録から厳選されています。何気ない日常の写真から、季節の移ろいと共に姿を変えるりんご畑と、畑とともに生きる日々が伝わってきます。

本書には、木村秋則さんが、その苦労を感じさせない佇まいで、いつもどこか楽しそうに畑にいる姿や、妻・美千子さんの姿など、江利さんにしか撮れなかった、書くことができなかった、家族と畑の姿が収められています。


「正しさも答えも無く一年間ただ取り組み続ける。 かなしみ、いつくしみ、畑とともに生き続ける。」 ――本文より


この言葉は、奇跡が一日一日の積み重ねである、ということを教えてくれます。






写真・文・題字 木村江利


商品写真
  

青森県弘前市生まれ。

自然栽培りんご農家・木村秋則と美千子の次女。

2005年から実家である自然栽培りんご園に従事し、2012年からは父と二人で農園を営む。

撮影はiPhoneを使用。

Instagram で公開される写真と文章は、多くの人を魅了している。






読みたい人の手に直接届く、環境に配慮した書籍


本書はISBN(国際標準図書番号)を取得していますが、一般書店では販売しておりません。これは、毎年、書店に並ぶ本の30〜40%が断裁される現状を鑑み、紙の無駄を減らし、読みたい人の手に直接届くよう通販を中心に販売するためです。
さらに、本書はリサイクルの工程に配慮し、カバーにPP(ポリプロピレン)加工をせず、ニス加工を施しています。PPは海洋汚染の原因となるマイクロプラスチックの一つですが、ニス加工はこれを避け、環境に配慮しています。
ニス加工の特性上、使用しているうちに表紙が擦れて白くなりますが、紙の風合いと経年による味わいとしてお楽しみください。

かわしま屋では送料無料(メール便)でお届けいたします。







ごあいさつ



商品写真

『ある、りんご園の一年』は、「奇跡のリンゴ」で知られる、青森県弘前市のリンゴ農家・木村秋則氏の次女である江利氏が撮り続けた膨大な写真および、
畑と家族の記録として綴られた文章から生まれたフォトエッセイです。
人は食べるために土を耕し、タネや苗を植えて作物を育ててきました。
都市部で暮らすとなかなか見えないことですが、美しく均一に揃った農産物が大量に求められるなかで、農家は化学肥料や農薬を使わざるを得ない現状があります。
普通のリンゴ農家だった木村氏が、「絶対に不可能」と言われた農薬を使わないリンゴ栽培に挑戦したのは、農薬散布のたびに寝込んでしまう妻のためでした。
その日から始まった壮絶な日々と、リンゴが実るようになった経緯は書籍『奇跡のリンゴ』(幻冬舎)や同名の映画(東宝)で知ることができます。
次女の江利氏は家業のリンゴ栽培に従事するうちに、「父と母が共に頑張ったからこそ、今の畑とリンゴの木があるという事実を残したい」との思いで、
2016 年から iPhoneで撮影を始めました。
現在、「木村興農社」の Instagram で公開される江利氏の写真と文章は、多くの人を魅了しています。
そこに映し出されているのは、成功物語ではありません。農薬を使わないリンゴ栽培の現実であり、日々リンゴの木に向き合う父の姿。
そして、目には見えない小さな生きものを含めたさまざまな命の営みです。
「正しさ」の追求ではなく、この世界が、人間だけの世界ではないということを思い出させてくれる「優しさ」です。
本書は、2019年秋に制作を開始し、約6年を費やして今年 7月に出版された、木村江利氏の類稀なる才能の結晶です。
この純粋な結晶が放つ光が、読者の歩む道を淡く照らすことを願っています。



時雨出版 代表 温野まき






商品詳細

















































商品詳細
書名 ある、りんご園の一年
著者 木村 江利/キムラ エリ
構成・編集 温野 まき
装丁・デザイン・構成 山下 リサ(niwa no niwa)
ページ数 320ページ
仕様 四六判変形、全ページカラー
出版社 時雨出版
発行日 2025年7月
備考 リサイクルの工程に配慮し、カバーにPP加工をせずニス加工を採用



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