阿波和三盆糖(岡田製糖所)とは
製造された和三盆糖そのままを袋つめしたもの、原材料として出荷しているものです。
従来の砂糖と同じ様にコーヒーや紅茶に加えたり、煮物などにのお料理にご利用いただくほか、
蕎麦つゆや寿司めし、カステラやケーキ等の洋菓子など幅広い用途にお使いいただけます。
グレープフルーツやいちごなどにつけてお召し上がり下さい。
また、おしるこ・玉子焼き・すきやきなどの普段のお料理にお使いいただければ
味わいがきっと増すことでしょう。
コーヒー・紅茶にも、とても良くマッチします。是非お試しください。
お客様の声
口に入れるとすっと溶ける細かい粒、上品な甘さ。これが極上の和三盆かと感動しました。とても繊細な美味しさです。
S様 (40代・女性)
他のお砂糖とは違う、上品で繊細な味わい。コーヒーに入れるとまろやかになって美味しいのですが、他の方も言われているように、このお砂糖で作ったきなこ餅は本当に美味しいので、お勧めです。
M様 (30代・男性)
これであんこを煮て作りました。上白糖などと違って、とても上品な美味しさになり、驚きました。
K様 (40代・女性)
優しい甘さで、口に入れるとすっと溶けてなくなります。一度にたくさんは使いたくないので、コーヒーや紅茶に入れたり、トーストにかけたりして頂いています。
K様 (30代・男性)
スタッフの声
ふわふわでやさしい色をした和三盆。まずはそのまま口に入れてみてください。
口の中ですーっと溶けて上品な甘みがひろがり、その繊細な美味しさに驚きます。
あまりの美味しさに、お菓子作りに使うつもりがもったいなくてそのまま食べてしまいました、という方もいるほど。
ぜひ一度味わっていただきたい一品です。
和三盆糖について
和三盆糖とは、徳島と香川県の一部で現在も栽培されている在来品種である、
「竹糖」(通称、細黍とも言う)と呼ばれる砂糖黍を原材料に、
現在も機械等をあまり使うことなく作られている数少ない国内産の砂糖です。
阿波和三盆糖とは「阿波の国」=「徳島県」側で産した物を呼びます。
主に作られているのは徳島県板野郡上板町の北部、阿賛山脈の南斜面にあたる地方です。
この地方にこの砂糖黍が入植されて既に二百余年と言われています。
戦前は一般の国内糖として多く作られていましたが、戦後外来の安価な精製糖が輸入されるにつれ
生産業者も減少し、現在は主に和菓子用の砂糖として用いられています。
和三盆糖の原料:竹糖(ちくとう)
和三盆糖が普通に使われている砂糖と著しく違う理由の一つは、その原材料の違いがあります。
和三盆糖の原材料も、皆さんが家庭でお使いの砂糖(上白糖やグラニュー糖)と同じく砂糖黍です。
砂糖黍と言ってしまえば同じなのですが、和三盆糖に使います砂糖黍はかなり品種が違います。
和三盆糖の原材料となる砂糖黍は、「竹糖」と呼ばれる品種です。
台湾、キューバ、そして沖縄などで栽培されている砂糖黍とはかなり異なり、
背丈も比較的低く太さもかなり細いのがその特徴です。
成長した段階で背丈は穂の部分を入れて凡そ2m弱、太さは大人の人差し指程度の太さしかありません。
背も高くなく太くもないので、単位面積当たりの収穫量を考えますと明らかに不利なのですが、
その素のままの砂糖黍の味が今でもこの砂糖黍が栽培されている理由です。
この砂糖黍「竹糖」の栽培方法も南方での砂糖黍のそれとはかなり違うものです。
成育した砂糖黍は十二月の収穫期に根ごと引き抜き収穫します。
砂糖黍の節の所には小さな芽が付いており、収穫分の幾らかを残しておき四月にその節の所を
適当な長さに切って植えます。砂糖黍栽培農家の凡その年間の作業は以下の通りです。
・四月上旬、種黍を掘り出す。
・四月上旬、植え付け。
・数回の除草作業と水引き。
・十一月中旬、来年の種黍を埋える。
・十一月下旬から十二月、収穫。
・十二月、製糖所砂糖黍受け入れ開始。
和三盆糖の製造過程
1. 砂糖黍の搾汁
12月に入り、収穫され製糖工場に運ばれた砂糖黍は機械で圧搾され、搾汁されます。
この砂糖黍を絞る場所を「締場」と呼んでいます。
2. 荒釜 あくぬき
砂糖黍から搾汁された液を煮詰めてゆくのが「釜場」の作業です。
釜場は幾つかの段階に分かれていて、その最初が荒釜でのあく抜きです。
3. すまし桶 不純物抜き
荒釜にてあくを抜いた砂糖黍の絞り汁は少々飴色をした液体です。
これを本格的に煮詰める前に「澄まし」を行います。
4. 中釜、上げ釜、冷やし釜
澄ましを経た砂糖黍汁は、引き続き中釜、そして上げ釜と炊きあげられます。
中釜は単に煮詰め釜で、上げ釜はその名の通り仕上げの釜で、この釜で煮詰め上がりを見て、
「よし上がり」と言うことになれば次の冷し釜に移され冷却作業に入ります。
5. 冷やし釜 冷却 結晶化
冷し釜で撹拌冷却されると、かなり粘度がましてどろっとした物になりますが、まだかなり熱を持っています。
それを更に冷却するために、「冷しカメ」と呼ばれる素焼きのカメに移して放置して荒熱を取り、冷却結晶化させます。
6. 荒掛け 一度目の糖蜜分離
白下糖が作られて少なくても1週間以上寝かした後、順次「研ぎ」作業に入ります。
研ぎとは和三盆糖独自の精製工程の事です。
7. 研ぎ 糖蜜分離を繰り返す
先に「荒がけ」されて蜜を抜かれた砂糖は幾分白くなって、次の日押し槽の中から取り出されます。
8. 粉砕・乾燥
研ぎの過程を経て仕上がった和三盆糖はふるいにかけられ、その日のうちに乾燥に回されます。
湿った和三盆糖を放置しておくことは非常に危険で、気温が高いと含まれている糖蜜分によりすぐ発酵臭がしてきます。
場合によってはカビがはえることがあります。
より詳しい製造工程のご紹介は、
岡田製糖所のご案内ページよりご覧いただけます。
阿波和三盆糖の生産者の声
阿波の国の和三盆糖づくりは、安永五年、いまから二百年あまりも前に始まりました。
ふるさとの幸せを願う一人の青年 丸山徳弥の決死の努力で、この上板町に伝えられたのでした。
その後、蜂須賀藩の尽力もあり、阿波和三盆糖の名は日本全国に広がりました。
私共岡田製糖所では当時の手づくりをそのまま守り、二百年前の製法で自然の味を今も作り出しています。
自然のぬくもりを、恵みを、味を、そのままに指先から伝える阿波和三盆糖、その素晴らしさを是非ともご賞味下さい。
阿波和三盆糖(岡田製糖所)500g 袋入の注意点
品名:和三盆糖(阿波和三盆糖)
原材料名:サトウキビ、砂糖
内容量:500g
保存方法:湿気を避け、常温で保存して下さい。
製造者:有限会社岡田源郷