ギャバ(GABA)とは?
「ギャバ(GABA)」は、γ-アミノ酪酸(Gamma - Amino Butyric Acid)の略称です。
アミノ酸の一種で、発酵食品や発芽玄米などの食品に含まれています。
ストレスに関係する成分として近年注目されており、健康維持や生活の質向上目的でさまざまな食品や飲料に使用されています。
かわしま屋のGABA(ギャバ)粉末の特徴
秋田県産の米を100%使用。安心してお召し上がりいただけます。
清酒の製造工程でとれる良質な米ぬかを使用しています。
酒造用玄米から精製した米ぬかに植物性乳酸菌を用い、酒蔵独自の発酵技術を応用して発酵しました。
その発酵もろみを乾燥させて丁寧に作っております。
管理栄養士のおすすめポイント
管理栄養士
安藤
GABA(ギャバ)粉末の製造工程
GABA(ギャバ)粉末の取り入れ方
1日スプーン1杯程度(2~5g)を目安にいつもの料理やお飲み物に混ぜてお召し上がりください。
また、以下のような使い方もおすすめです。
- ホットミルクに
- 野菜ジュースやスムージーに
- ミネストローネなどのスープに
- ご飯を炊くときに
- チーズトーストやグラタンなどに
香ばしく他の食品の風味を邪魔しないため、お好みのものと一緒にお召し上がりください。
GABA(ギャバ)含有量が多い食品ランキング
日常生活の中で見かけることのある「GABA」ですが、食品にも含まれている自然由来の成分です。具体的にどのような食品に多く含まれているのかについてランキング形式でご紹介します。
順位 |
食品名 |
含有量(100gあたり) |
|---|
| 1位 | トマト缶(ホール) | 95mg |
| 2位 | メロン | 63〜96mg |
| 3位 | たくあん | 39〜95mg |
| 4位 | キムチ | 38〜84mg |
| 5位 | しば漬 | 8〜63mg |
| 6位 | 奈良漬 | 58mg |
| 7位 | 野菜ジュース | 56mg |
| 8位 | かぼちゃ | 56mg |
| 9位 | じゃがいも | 43mg |
| 10位 | ナス | 30mg |
ランキングから分かるように、GABAが豊富に含まれている商品は大きく以下の3つに分類されます。
それぞれについて詳しく紹介します。
参照:農研機構食品研究部門 機能性成分含有量データ
加工食品
GABAは、加熱や加工によって増える傾向がある成分です。そのため、トマト缶や野菜ジュースなどの加工食品には、もとの野菜よりGABAが多く含まれている場合があります。
たとえば、トマトはそのまま食べるよりも、加熱・濃縮されたトマト缶の方がGABA含有量が高い傾向があり、料理にも取り入れやすいのが特長です。
また、野菜ジュースも手軽にGABAを摂れる加工食品の一つですが、含有量は商品によって大きく異なります。選ぶ際のポイントとしては、以下の3点です。
- トマトベースやにんじんベースのもの
- 濃縮還元ではなくストレートタイプのもの
- 「機能性表示食品」や「GABA含有」の表記があるもの
このように、加工食品は保存性や調理のしやすさに加え、GABAを含む食品としても日常的に活用しやすいのが魅力です。成分表示や原材料をチェックしながら、自分のライフスタイルに合った商品を選んでみましょう。
参照:農研機構食品研究部門 機能性成分含有量データ
漬物類
GABAは漬物などの発酵食品に多く含まれています。
漬物に含まれるGABAの量は、使用する原料や製法、発酵の進み具合によって大きく異なるのが特長です。
たとえば、たくあんやキムチでは100gあたり40~90mg前後と、比較的高めの値が示されることがあります。そのため、市販の浅漬けではなく、しっかりと発酵が進んでいるものを選ぶのがポイントです。
また、漬物は冷蔵保存がしやすく、少量でも食卓に取り入れやすい点が魅力です。ごはんのお供や箸休めとして自然に食事に組み込むことができるため、無理なくGABAを取り入れられるのも魅力でしょう。
参照:農研機構食品研究部門 機能性成分含有量データ
野菜・果物類
GABAは、もともと野菜や果物に含まれている天然の成分で、特に根菜類やメロンなど一部の果物に多く含まれる傾向があります。
また、品種・栽培環境・収穫時期によってGABAの含有量は大きく変動することが知られています。たとえば、温室で育てられたメロンは、GABAの含有量が高くなる傾向があり、100gあたり60~90mgという非常に高い数値が記録されました。
GABAは加熱してもGABAが比較的安定して残ります。そのため、そのまま食べるのはもちろん、炒め物やスープ、煮物などでも美味しく摂れるのが特長です。
参照: 農研機構食品研究部門 機能性成分含有量データ 静岡農林技研・加工技術科 温室メロンには機能性関与成分の GABA が安定的に含まれている
GABA(ギャバ)含有量が多い身近な食品一覧
GABAは野菜や発酵食品だけでなく、米類・お茶・調味料などにも含まれています。
ここでは、ランキングTOP10には入らなかったものの、日常的に取り入れやすい食品をまとめました。
米類
| 食品名 | 含有量(100gあたり) |
|---|
| 発芽玄米 | 約5.2mg |
| 玄米 | 約1.0〜1.5mg |
| 白米 | 約0.1〜0.5mg |
米類にもGABAは含まれています。特に、発芽玄米は、米類の中でもGABAを比較的多く含む食品です。
発芽玄米は、玄米を少しだけ発芽させた状態で、栄養価が高く食べやすいのが魅力です。白米と同じように炊けるため、毎日の主食として無理なく取り入れやすく、自然とGABAを摂取しやすい食材といえます。
「白米に少し混ぜる」「完全に置き換える」など、ライフスタイルに合わせた使い方ができるため、その人に合わせて無理なく続けやすい点もおすすめです。
参照:農研機構食品研究部門 機能性成分含有量データ
お茶類
| 食品名 | 含有量(100㎖あたり) |
|---|
| 玉露 | 約3mg |
| 番茶 | 約2~5mg |
| 緑茶 | 約1~2mg |
玉露や番茶、緑茶といったお茶類にもGABAは微量ながら含まれています。
1杯あたりのGABA量は少ないものの、お茶は毎日何度も飲む機会がある飲料なので、こまめな摂取が可能なのが特長です。
たとえば、食事中の緑茶や、リラックスタイムの番茶など、日々の習慣に自然に取り入れやすい点が魅力です。
参照:農研機構食品研究部門 機能性成分含有量データ
調味料
| 食品名 | 含有量(100gあたり) |
|---|
| 醤油(固形) | 67~79mg |
| 米酢 | 約15mg |
| 味噌 | 約10~15mg |
一般的に醤油の「固形分」はそのまま食べるものではないため、ランキングには含めていませんが、この部分に特に多くのGABAが含まれています。
また、醤油・米酢・味噌といった日常的に使われる調味料にもGABAは含まれております。これらの調味料は、大量には摂取しないものの、毎日の料理で自然に取り入れやすい点が魅力だといえるでしょう。
参照:農研機構食品研究部門 機能性成分含有量データ
GABA(ギャバ)を効率よく摂る方法
GABAを摂取するなら、なるべく効率よく取り入れたいものです。ここでは、GABAの吸収や体内での生成を促す3つの方法を紹介します。
- GABA(ギャバ)を豊富に含む食材を摂る
- たんぱく質とビタミンB6を摂る
- GABA(ギャバ)粉末を活用する
それぞれ見ていきましょう。
GABA(ギャバ)を豊富に含む食材を摂る
先ほど紹介したように、GABAは、穀物・野菜・果物・発酵食品など、身近な食材に多く含まれています。
普段の食事にこれらの食品を取り入れることで、無理なくGABAを摂取できます。
中でもおすすめなのが100gあたり約95mgも含まれているトマト缶です。スープや煮込み料理、パスタソースなどに使いやすく、常備しやすいのも魅力です。
主食としておすすめなのが発芽玄米や玄米です。発芽玄米には約5.2mg/100gのGABAが含まれており、白米よりも多く摂取できます。いつものごはんを少し置き換えるだけで、手軽にGABA摂取量を増やせます。
このように、GABAを多く含む食品は、日常的に取り入れやすいものばかりです。調理や組み合わせを工夫して、無理なく続けましょう。
たんぱく質とビタミンB6を摂る
グルタミン酸とビタミンB6を摂ると、体内でGABA生成が効率的に行われます。
GABAは食品から摂る以外にも、体内で「グルタミン酸」から合成される成分です。グルタミン酸は、たんぱく質を構成するアミノ酸の一種で、肉類・魚介類・乳製品・大豆製品・ナッツなどに豊富に含まれています。
そして、グルタミン酸をGABAへ変換するのに必要なのが「ビタミンB6」です。ビタミンB6はたんぱく質の代謝を助け、GABAの生成を促します。
以下の表は、GABA生成に役立つグルタミン酸とビタミンB6を含む主な食品を分類ごとにまとめたものです。
カテゴリ |
グルタミン酸 |
ビタミンB6源 |
|---|
| 肉類 | 豚肉、鶏肉、牛肉 | 鶏むね肉、鶏レバー |
| 魚介類 | まぐろ、さけ、いわし | まぐろ(赤身)、かつお、さんま |
| 卵 | 鶏卵 | — |
| 大豆製品 | 豆腐、納豆、厚揚げ | — |
| ナッツ類 | アーモンド | アーモンド(少量ながら含有) |
| 乳製品 | チーズ | — |
| 野菜類 | — | にんにく、じゃがいも、さつまいも |
| 果物 | — | バナナ |
| 穀類/その他 | — | 玄米、米ぬか |
参照:農研機構食品研究部門 機能性成分含有量データ