梅シロップの作り方
梅シロップを作る時期は5〜6月頃。梅シロップ作りに必要な生の梅(青梅)は5月下旬〜6月下旬頃にしか手に入りません。その頃に購入しておいて冷凍しておくのもオススメです。
材料
1.びんの消毒
水気が残っているとカビが生えやすくなりますので、完全に乾燥させます。
2.青梅を洗う
洗い終わったあとはザルなどにあけて水気を切ります。大きいキズのあるもの、傷んだものがあれば取り除いておきます。大きいキズのあるもの、傷んだものがあれば取り除いておきます。
3.アク抜きをする
青く硬い実は1〜2時間が目安です。 これをおろそかにすると梅酒に渋みがでます。
4.水気をふき取る
5.青梅のヘタを取る
6.青梅に穴をあける
7.青梅と氷砂糖をびんに入れる
8.あとは待つだけ
砂糖が溶けやすくなるように、毎日びんをゆすってください。
1週間〜10日ほどでできあがりです。
砂糖が溶けるまでに時間がかかると、どうしても発酵しやすくなります。 保管中は、とにかく毎日マメにかき混ぜること!
一日1〜2回、ビンを揺すり、梅と砂糖を混ぜ合わせましょう!
9.アクをとって完成!
冷蔵庫で3か月ほど保存できます。
取り除いた梅は、果肉をつぶして砂糖を加えて煮詰めれば、梅ジャムとしてお楽しみいただけます。
梅シロップのできあがり
梅シロップは、疲労回復や夏バテの防止におすすめです。
梅ゼリー
梅シロップアレンジレシピの定番「ゼリー」。つるんとしたのどごしと梅の香りが夏の疲れを癒します。材料
- 梅シロップ
- 150ml
- ★水
- 350ml
- ゼラチン
- 大さじ1
- 水
- 大さじ3
【1】ボールに梅シロップを入れ★の水を加え混ぜ合わせます。
【2】ゼラチンを水でふやかし、レンジに20〜30秒かけ溶かします。
【3】1にゼラチンを入れ、よく混ぜる。容器に入れ冷蔵庫で冷やします。
梅ジャム
さわやかな梅の酸味がたまらなく美味しい梅ジャム。キッチンが梅のあまい香りで満たされ、気持ちもアップします。
材料
- 梅シロップを漬けた後の梅
- 1kg分
- 三温糖
- 100g
- はちみつ
- 50g
- 水
- 適量
【1】シロップ漬けの後の梅を鍋に移します。シロップは完全に切らずに少し入るぐらいでOK。
【2】三温糖、はちみつ、梅がひたひたになる量の水を入れてかき混ぜながらコトコト煮ます。アクが出てきたらすくいます。
【3】実が柔らかくなったたらヘラなどでお鍋の中で実をほぐし、種を取り除きます。なめらかな食感がお好みの方はフードプロセッサーにかけたり、裏ごしをしましょう。
【4】トータル15分位かきまぜながら火にかけ、好みの硬さになるまで煮詰めます。冷めると固くなるので、火を止めるタイミングは少し緩めに感じるぐらいが良いでしょう。
【5】熱いうちに熱湯消毒した瓶に詰めて出来上がり。蓋をしてひっくり返し、荒熱が取れたら冷蔵庫へ。
冷凍梅を使った梅シロップの作り方
冷凍梅を使うとエキスが出やすいため発酵の心配が少なくなります。失敗しにくいのではじめての方にもおすすめの方法です。洗った青梅をしっかり水気をふき取りヘタを取って冷凍しておきます。
手順は上記の梅シロップの作り方と同じです。
かき氷の梅シロップがけ
梅シロップをただかけるだけでオリジナル梅かき氷の出来上がり。手作り梅シロップ Q&A
どのくらいの熟度の梅が良いのですか?
梅の収穫期間は、約1ヶ月あります。
「若く固い新鮮な青梅」をお薦めします。触ってみて果肉が堅く、しっかりとした梅が良いでしょう。
黄色くなった梅でも、作れますか?
はい。作ることはできます。
しかしながら、黄色くなった梅は、若い青梅より酸味が少ないため、
味にもパンチが足りないように感じます。
なお、黄色くなった梅は糖度が高く、発酵しやすいので、
保管中の管理にも注意が必要です。
どんな砂糖を使えば良いですか?
白砂糖・三温糖・ザラメ・てんさい糖・氷砂糖・グラニュー糖など、
お好みの砂糖を使って、自由に作りましょう。
白砂糖・氷砂糖・グラニュー糖は、すっきりした仕上がりに。
三温糖・ザラメ・てんさい糖は、コクが出ます。
いろいろな砂糖をブレンドして漬け込むのも、おもしろいですよ。
砂糖が溶けきらないのですが、どうすればいいですか?
どうしても、ビンの底に沈殿してしまいがちな砂糖。
エキスが出るまで毎日1〜2回、マメにかき混ぜてください。
未熟すぎる梅の実を使った場合、
果肉のエキス分が少なく、砂糖が溶けにくい場合があります。
もう少し常温で様子をみるのも良いでしょう。
漬け込んでから10日以上経ち、
それでも、砂糖が溶けきらない場合は、梅の実だけを取り除き、
ホーロー鍋に、液と一緒に残った砂糖を入れ、
弱火にかけて加熱殺菌しましょう。
すると砂糖は、簡単に溶けてしまいます。
あとは冷暗所に保存し、美味しくいただきましょう。
加熱殺菌は、必ずしなくてはいけませんか?
いいえ。ひと夏で飲みきるのなら
(長期保存しないのなら)
加熱殺菌する必要はありません。
>
ただ、長期保存される場合は、
加熱殺菌することをお薦めします。>
加熱殺菌することにより、滅菌と発酵を抑える
効果がありますので、安定した長期保存
(常温で1年)が可能となります。>
>
果汁を殺菌するには、80度以上の温度が必要ですので、
アクを取りながら、ごく弱火で15分くらい加熱するのが目安です。
梅シロップに使った梅の利用方法はありますか?
残った梅の実は、りっぱな砂糖漬けになっていますから、
つめたく冷やして(冷蔵・冷凍どちらでもOK)、
そのまま食べても美味しいおやつになります。
そして、お薦めしたいのは、なんといっても「梅ジャム」
手順は、次のとおりです・・・
梅の果肉を、細かく刻む。
ホーロー鍋に、刻んだ果肉と、ひたひたの水を加え、
果肉が柔らかくなるまで、弱火で煮る。
※「ひたひたの水」とは、材料が少しだけ水から出ている状態の水加減
果肉の40〜50%の砂糖を、数回に分けて加え、煮詰めると完成!
残った実とは思えないほど、美味しくできますよ。
液に白い泡が出てきました。どうしたらよいのでしょう?
砂糖の溶けが悪く、発酵してしまったと思われます。
梅シロップは多少発酵することがありますので、
少しの泡なら心配ありませんが、次のように処置すれば大丈夫です。
・漬けてから日が浅く、エキスが充分出ていない場合
1.梅の実を取り出します。
2.液だけをホーロー鍋に移し、火にかけます。
3.アクを取り除きながら、弱火で煮て下さい。
4.アクが出なくなったら火を止め、
5.液と実を、もとの容器に戻してください。
6.そのまま冷暗所で保管し、エキスが充分出るまで待ちます。
・漬けてから10日程経って、エキスが充分出ている場合
1.梅の実を取り出します。
2.液だけをホーロー鍋に移し、火にかけます。
3.アクを取り除きながら、弱火で煮て下さい。
4.アクが出なくなったら火を止め、液を冷暗所で保存します。
これで美味しい梅シロップの完成です。残った梅の実はジャムなどに利用しましょう。
お子様でも美味しくゴクゴク飲める「梅シロップ」。
いろいろな作り方を試して自分だけの「味」にチャレンジしてみてください。
梅の種類別の用途
梅シロップの健康効果
■疲労回復・殺菌作用・ダイエット
梅に含まれる有機酸のひとつに、クエン酸があります。
クエン酸には疲れの物質である「乳酸」を分解する作用があり、疲労回復効果があると言われているのです。
お酢には疲労回復効果や殺菌作用などがありますので、夏バテの時に飲めば疲れが取れますし、
食中毒などを防ぐ効果もあり。
また、ダイエット効果があったり、冷えや便秘解消にも効果を発揮すると言われています。
酢をそのまま取り入れるのはなかなか大変ですが、梅シロップは甘酸っぱくさわやかなので、
お子様でもゴクゴク飲めます。