梅酒の作り方
材料
1.びんの消毒
水気が残っているとカビが生えやすくなりますので、完全に乾燥させます。
2.青梅を洗う
3.アク抜きをする
黄色く熟した梅の場合、アク抜きは不要です。
青く硬い実は1〜2時間が目安です。 これをおろそかにすると梅酒に渋みがでます。
4.水気をふき取る
5.青梅のヘタを取る
きれいに取るほど梅酒にエグ味がなくなり、さわやかな味わいになります。
6.青梅と氷砂糖をびんに入れる
7.お酒をそそぐ
8.あとは待つだけ
約3か月〜1年後から飲み初めてることができます。
熟成すればするほど、梅のエキスがでて、より味わい深い梅酒が出来上がります。
完成!
お好みでソーダ割、ロックなどでお楽しみください。
梅の実も格別ですよ。
お好みで、氷砂糖を黒砂糖にしてみたり、梅酒づくりをお楽しみください。
1年漬け込んだ梅酒
梅のエキスが十分に溶け込んだ琥珀色の梅酒。芳醇な香りと深い味わいが格別です。
手作り梅酒 Q&A
【 Q1 】 梅酒には、どのくらいの熟度の梅が良いのですか?
梅の収穫期間は、約1ヶ月あります。
「若くフレッシュな青い梅」から「熟して黄味がかった梅」まで、
それぞれに良さがありますので、いろいろチャレンジしてみると楽しいですよ。
ですが、収穫適期を外れた「未熟な梅」や「熟しすぎた梅」は、お薦めできません。
梅のエキスが抽出されにくかったり、トラブルの原因になりやすいからです。
【 Q2 】 梅はいつ取り出せば良いのでしょうか?
・梅の風味を軽く味わいたい場合は、3ヶ月で取り出す
・約1年で梅のエキスが液に浸透するので、1年で取り出す
・取り出さないで永くおくほうが、梅酒のコク・香り・風味ともに増すので、ずっと入れておく。
と、いろんな説があるということは、きっと、正解はないのでしょう。
かわしま屋では、実を取り除かず、ずーっと入れていますが、特にトラブルはありません。
【 Q3 】 梅が沈まずに浮いています。大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。
梅酒を漬けて初めの頃は、梅は沈まず浮いています。
時間が経ち、漬かっていくにつれて、梅のエキスが抽出され、梅は徐々に沈んでゆきます。
ただ、溶けた糖分が下に沈殿すると、このような現象が長引くことがあります。
時々、ビンを揺すって溶けた糖分を均等にするようにしましょう。
こうすることにより、浸透圧でエキスの抽出がすすみ易くなります。
【 Q4 】 梅酒の液が濁ってしまいました。どうすればいいのでしょう?
原因としては、以下の要因が考えられます。
・ビンの消毒が充分でなかった。
・梅に水気が残っていた。
・焼酎に対し、梅の分量が多すぎた。
・アルコール度数の低い酒を使用した。
対処法は、次のとおりです。
梅をすべて取り出し、液を清潔なガーゼなどでこします。
梅はジャムなどに利用しましょう。
【 Q5 】 梅酒の実がシワシワになってしまいました。大丈夫なんでしょうか?
はい、大丈夫です。梅酒の品質にはまったく問題ありませんのでご安心を。
シワシワは「糖の浸透圧」によって出来ます。梅を砂糖に浸すと、
外部の糖度濃度に比べ、梅内部の糖度濃度が低くなるため、
梅は内部の水分を出して外部の砂糖を溶かし、
糖度濃度を一定にしようとします。これが「浸透圧」です。
ですから、梅に対して砂糖の量が多いと、シワシワ度が増します。
【 Q6 】 梅酒には、どんな焼酎を使えば良いですか?
長期保存&熟成用には「ホワイトリカー」がお薦めです。
ホワイトリカー(35度)は、果実酒用の焼酎で、何度も蒸留して作るため、無味無臭に近いのが特徴です。
それ自体にコクや風味はありませんが、そのぶん果実の風味が生かされ、美味しく仕上がります。
半年〜1年で楽しむ場合には、25度の麦焼酎でも良いです。
アルコール臭さがないので、梅の味と香りを楽しめます。
しかし、こちらは熟成(長期保存)には不向きです。
【 Q7 】 ホワイトリカー以外のお酒で作れますか?
はい、作れます。長期保存には、アルコール35度以上の
焼酎・ブランディ・ウイスキー・ウォッカ・ジンなどが望ましいのですが、
泡盛・黒糖焼酎・ワイン・老酒・麦焼酎・日本酒など
いろいろ工夫して、自分だけのオリジナルに挑戦しましょう。
ただし、アルコール度数が低くなると、 梅のエキスが抽出されにくくなり、
長期保存や保管方法も難しくなりますのでご注意を。
【 Q8 】 氷砂糖以外の砂糖は使えますか?
はい、もちろん使えます。
グラニュー糖・赤ザラメ・黒砂糖でも結構です。
グラニュー糖は、氷砂糖に比べて甘みが強く、前面に出た感じがします。
赤ザラメ・黒砂糖のように、精製されていない砂糖も風味は良く仕上がります。
■甘さの目安
< 梅・焼酎 > | < 砂糖の量 > | < 甘さの目安 > |
梅1kg 焼酎1800ml に対して |
1kg以上 | 超甘口 |
800g〜1kg | 甘口 | |
600g〜800g | 標準的な甘さ | |
400g〜600g | 酸っぱめ | |
200g〜400g | 超酸っぱめ |
【 Q9 】 梅1kgの梅酒を作る時には、どのくらいの大きさの容器が必要ですか?
梅1kgの梅酒を作る時には、容量4リットルの容器が必要です。
【 Q10 】 どのような場所で、保管すれば良いですか?
梅酒は常温で保管できます。
ただし、「直射日光」だけは厳禁です。
アルコール度数の低いお酒で漬けた場合は、冷暗所での保管をお薦めします。
家の中で、できるだけ涼しい場所(床下収納など)に保管しましょう。
【 Q11 】 漬けてから、どれくらいで飲めますか?
漬け込み後、梅のエキスが出る3か月後から、飲むことができます。
新しいうちのスッキリした味わいも良いですが、
年月を経て、円熟みを増したまろやかな味わいも格別です。
1〜2年くらい熟成させたほうが、美味しく召し上がれます。
【 Q12 】 賞味期限はどれくらい?
アルコールで漬けていますので、賞味期限はありません。
待てば待つほど熟成され円熟みを増す。それが梅酒の醍醐味です。
年月を経る程に、コクが出ておいしくなります。
どのくらい年月が経ったかわからない梅酒の場合、
念のため蓋を開けて、香りと味を確かめてください。
異臭がしたり、酢のような味がしたら、残念ですが廃棄してください。
材料さえ揃えば、誰でも手軽に漬けられる「梅酒」。
いろいろな作り方を試して自分だけの「味」にチャレンジしてみてください。
簡単!梅干しの作り方はこちら
梅酒の健康効果
■疲労回復・血行促進・胃腸強化
梅の有効成分が、たっぷり染み出している梅酒は、
いつも家庭に備えておきたい健康酒、常備薬です。
梅酒に含まれる有機酸のひとつに、クエン酸があります。
クエン酸には疲れの物質である「乳酸」を分解する作用があり、疲労回復効果があると言われているのです。
梅酒に含まれるクエン酸の量は、梅干しの6倍、レモンの15倍です。
梅酒を毎日少しずつ飲んでいると、 疲労が溜まらず、夏バテしません。
血行も促進されますので、胃腸の働きも活発になり、頑固な便秘も、自然と解消されます。
■食欲増進
梅酒の酸味には唾液や胃液の分泌を促す作用があるため、食欲を増進する効果も期待できます。
食欲も減退しがちな夏場は、食前酒として梅酒をおすすめです。
■冷えを解消
体が冷えると血行が悪くなります。 適量のアルコールには体を温める効果があるため、毎日少しずつ梅酒を飲むことで、 冷えを解消できると言われています。
■黒糖を使った梅酒づくりのレシピはこちら